あやねの冒険日誌

かつて妖精の笛を携えてメルキドの町でゴーレムと対峙した勇者は、37年後に自宅で栽培したユリやバラで染色したジャージを着た少女が大魔王としてクローバーの乗り物に乗り、異界滅神等に挑む光景を想像できたでしょうか？

これに似たフレーズは七年前に思い付きましたが、ドラクエ関連の節目には時代や状況に合わせて多少変化させつつも意味は同じで今後も用いたいと思います。
「ドラゴンクエスト」というほのぼの人情ドラマが始まって37年になりました。
ドラゴンクエストというゲームはモンスターとのバトルなしでは成立しないと言えると思います。そして、そのバトルに勝つための行動の蓄積こそがＲＰＧなのかなと感じます。
個人的にはドラクエ６の転職システムとトルネコ２の装備合成はまさにそれで、最終的にあらゆるものを備えたスーパーキャラクターにできるのが良いです。完璧になりすぎて味気ないという意見もありますが、その２作品の育成システムを合わせた究極キャラ作りのドラクエ新作をしたいなと思っています。
近年は耐性・編成・戦術などが画一化されている印象があり、それらを揃えるために何か切って何かを得るという蓄積なきドラクエ作品が多い気がしますが、やはり私は耐性・編成・戦術は二の次で、蓄積させて強化したパラメータを敵にぶつけて力押しで勝つのが気分良く感じます。

ドラゴンクエストはモンスターとのバトルが不可欠に思うことを前段で述べましたが、他のファンタジージャンルの作品とは雰囲気が一線を画す鳥山明先生デザインのモンスターたちは、ドラゴンクエストの視覚面での特徴と思えます。スライムやドラキーなどのお馴染みのモンスターたちは同属が様々に増え、それ以外も登場していき、正確に数えてはいないですが、推定で約3000種類に至っています。
その中で個人的なお気に入りは通常モンスターとしてはファーラットとアサシンブラッドあたりがお気に入りです。その外見に加えて、プレイの中で意外な展開が発生したことで気になるようになった２種です。

ドレスアップが導入されたとき、そのシステムとしては画期的でした。見た目は素敵なのに性能の低さでバトルの攻略では装備できないのはどこか残念でした。それを解決したのがドレスアップです。性能をベースに見た目装備を被せる、しかもそのためのアイテムが魔法のとりもちというドラクエらしいネーミングで、そこにカラーリングまでできるのは実装当時は驚きでした。ドラクエ10で始まり、ドラクエウォークや星ドラにも採用されています。理想としては星ドラのように入手済みの装備なら好きなだけ見た目装備に利用可能にしつつ、ドラクエ10のカラーリングが加われば最高ですが、ゴールドのやり取りも関わるため、これは実現しないのかもしれません。

近年はドラゴンクエストと現実世界との融合が進んでいると感じます。元々、ドラゴンクエストの設定は自分イコール主人公なので、第三者の視点ではなく、現実世界の自分がドラクエワールドに入り込んでいる感覚になります。
また、個人的にはドラクエ10のバトエンとネコあつめはお気に入りのコンテンツですが、現実世界の趣味をドラクエワールド内で楽しめるようになっています。一方でゲームの方から現実世界に来ている例もあります。その現実世界との融合となるとドラゴンクエストウォークが顕著な作品でしょうか。現実世界がフィールドとなって旅を楽しめます。
他にもドラクエ９のエスタークの地図をバトルロードの筐体から超連動のすれちがい通信で得た時の店内に響いた歓声なども感動しました。

最後にこんなリメイク出たらいいなというのが、ドラクエ１でフィールドをドラクエ８みたいにしつつ、剣神ドラクエ、星ドラ、ビルダーズなどのドラクエ１とコラボのスピンオフに出たシナリオ、アイテム、モンスターを加えたものが出たらいいなとは思っています。

38年目に突入したドラゴンクエストをこれからも楽しませていただきます。
最後にローソンプリントのカードにも記した一句を大した物ではないですが、ここにも記そうと思います。
大冒険 記憶積もりて 幾星霜 まだ見ぬ未来に 心躍らん

これからもよろしくお願いします。