「ドラゴンクエスト」というほのぼの人情ドラマも今日で38年目に突入です。このドラマの世界にてラダトーム王から120ゴールド等を贈られて勇者として旅立った私は、今では自宅で栽培したユリやバラで染色したジャージを着た大魔王となり、クローバーの乗り物に乗って異界滅神等に挑むようになりました。
ドラゴンクエストの良い点は「ファミコン神拳」や「しんでしまうとはなにごとだ」の記述を元にその要旨をまとめると、好きなようにプレイしているうちにいつかクリアできるゲームであることだと私は思います。それゆえに広く人気ある作品になれたと思われます。
この日誌では私の中で印象深いドラクエ1、6、10を中心にドラゴンクエストについて思い付くままに述べます。
私が自ら購入した最初のドラクエソフトはSFC版のドラゴンクエストⅠ・Ⅱでした。まずはDQIから始めたのですか、いきなり驚かされたのがスライムベスでした。「ベス」という謎の接尾辞と「スライムは青」という既成概念を序盤から覆されたのでした。加えて衝撃的だったのは武器屋にたけざおが売られていたことでした。一般の生活用品を武器として用いるのは、屈強で獰猛な魔物と戦うのに適しているのかと考えると微笑ましく思えました。
その後、紆余曲折を経て竜王の元に辿り着き、竜王の闇へ誘う甘い囁きを退け、ついに伝説の第一幕は終わります。
後に様々な人の手により、この伝説の穴は埋められ、だいこんの他にスライムあんまんやモモガキといった食物の存在や、マイラのじんめんじゅやベラヌール遠征に行って戦死したギガンテス等の存在、さらに破壊と殺戮の化身の出現の爪痕などが見られるようになりました。
ドラクエ1の後、2と5をプレイしてから、私にドラゴンクエストをライフホビーと決めさせたドラゴンクエスト6のプレイをしました。この作品のテーマは「発見」で、レミラーマで探すアイテムや到達困難な場所などの他に、ドランゴが加入可能ということにまだネットもなかった時代に周囲の友人に先駆けて気付けた時は大変嬉しかったです。
転職システムはレベル下げないキャラ強化手段は非常に良く、全てを覚え切るもよし、キャラの個性を維持できる所までで止めるもよし、と育成も楽しかったです。
キャラクターやモンスターも魅力的で、元々の性格・物語の設定に加えてピンチ時にザオリクで十分立て直せるところをメガザルを唱えるという芯の強さを見せたバーバラ、モコモコした外見でありながら潜在的な素質を感じて勇者にまで育てた緑色のファーラットなどは今でもお気に入りです。
はぐれメタルのはぐりんも仲間にできました。仲間にするために1ヶ月かかりましたが、この間に私が一人で家にいて大音量でドラクエ6をプレイ中に、数週間後に担任になる予定の教師から私の家に電話が来た時は焦りました。
加えて、ドラクエ6では破壊と殺戮の化身ダークドレアムが登場しました。主人公たちの敵役として登場する一方で、主人公たちが苦戦した強大な討伐対象を容易く倒してしまうため、物語上の設定において、その戦闘力は全モンスター1だと私は思っています。
今現在、ナンバリング作品で頻繁にプレイしているのはドラゴンクエスト10です。この作品はオンライン故に他の冒険者とパーティを組んで、コンテンツに挑むことになります。私個人はDQ1の勇者のような幅広い対応力を持った職業であるレンジャーを本職として、ナンバーワンよりオンリーワンを目指す感じでプレイしています。
またこの作品では第二のお気に入りモンスターとなるアサシンブラッドもでました。
一方で生活系コンテンツの充実度は他のドラクエ作品の追随を許さない感じです。強さを変えずに見た目衣装を設定できるドレスアップと時空を超えて様々な場面を作れるハウジングはその代表格です。また、個人的にバトエン、ネコあつめ、知の祝祭が好きです。
このようなドラクエ10はドラゴンクエスト世界のターミナル的な作品だと私は思っています。
ドラゴンクエストというゲームはクリアための行動の蓄積が重要に思えます。しかしながら、近年は討伐対象ごとに耐性・編成・戦術などが画一化されている印象があり、それらを揃えるために何か切って何かを得るという蓄積なきドラクエ作品が多い気がして、個人的にはどこか納得しきれないところがあるのは事実です。
今後、どのような作品が出てくるのか分かりませんが、個人的にはドラクエ6の転職システムとトルネコ2の装備合成はまさにそれで、最終的にあらゆるものを備えたスーパーキャラクターにできるのが良いです。完璧になりすぎて味気ないという意見もありますが、その2作品の育成システムを合わせた究極キャラ作りのドラクエ新作をプレイしたいなと思っています。
いずれにしても、今後もドラゴンクエストの世界に浸っていきます。