今まで3話に渡って公開してきました「レンジャーの女」の第4回です。
お知らせします。
当車両において、機器の異常が生じた模様です。
お客様には申し訳ありませんが、
問題解決までの間は、レンドアにて待機いただくようお願いします。
大陸間鉄道で次の目的に向かう途中で、
列車の突然のトラブルにより、レンジャーはレンドアにて下車しました。
潮風の爽やかな港町。その時、大きな声が聞こえてきました。
「誰か、その食い逃げモンスターを捕まえてくれ!」
どうやら食堂の主人が、ファーラットに無銭飲食をされた模様です。
「おなかがすいてしょうがなかったんだ~。見逃して~!」
「そうはいくかー!」
それを見たレンジャーの女は、食堂の主人にボミエを唱えました。
「ま~て~。あ~れ~?」
こうしてファーラットは逃げることに成功しました。
「なぜだかわからないけど助かった~」
「そうかしら」
「うわ!」
ファーラットが後を向くと、レンジャーの女が立っていました。
「そもそも魔物のあなたがどうしてここにいるの?」
「えっと、その。そうだ。あなたにも頼もう!」
「?」
ファーラットの名はロンデ。魔軍12将により故郷を不気味な迷宮に変えられてしまったそうで、
そこを元に戻せる勇士を募っているとのことでした。
「この鍵を渡すね」
まほうのカギを受け取り、レンジャーは魔法の迷宮に潜入しました。
レンジャーが迷宮に着くと、そこには屈強な3人がいました。
「おやおや、何やらお荷物な職の方がいますね」パラディンLv73が言いました。
「がはは、なーに、おれが全て片付けるから、ゆっくり見てりゃいい。」武闘家Lv75が言いました。
「全てが終わってから、ゆっくりと回復または蘇生して差し上げます。」僧侶Lv72が言いました。
こうして4人は迷宮に潜入しました。
「ぐはは、宝箱発見!」武闘家が叫びました。「開けちまおう!」
宝箱はミミックで、ザラキを唱えてきました。
「!」
なんと、レンジャー以外の3人は息絶えてしまいました。
「油断大敵ねぇ」
ミミックがレンジャーに向かって、飛び掛ってきました。
すると、レンジャーは「モリーの壺」と呼ばれる壺をこすり、中から魔物を出しました。
デッドペッカー、マリンスライム、キマイラロードの3体が飛び出て、ミミックを倒しました。
「御苦労様。さて、この3人にはいい薬になりそうだから、あえてこのままにしておきましょ」
こうして、レンジャー、デッドペッカー、マリンスライム、キマイラロードという
異色の4人(?)パーティーが完成しました。
迷宮の2階に来ました。
一行の前に現れたのは、ライオネック、スノードラゴン、ワニバーンです。
まずはキマイラロードがライオネックに鋭い爪の一撃を放ちました。
ライオネックの体を裂くものの、ライオネックは体勢を立て直し、バギクロスを唱えました。
大きな竜巻が一行を襲います。
「最初からバギクロスを唱える魔物が出てくるなんてね」
竜巻に耐えたキマイラロードは敵モンスターたちにさらに爪で攻撃していきます。
その攻撃を跳ね上がって避けたワニバーンは、その巨体を生かして、
キマイラロードたちにボディプレスをしました。
「みんな、大丈夫?」
レンジャーの声かけに応じ、キマイラロードがワニバーンの腹を爪で攻撃しました。
ガェッ!
ワニバーンのダメージを見たスノードラゴンは力を開放!
しかし、そこでデッドペッカーがイオを唱えました。
これが決めてとなり、2階は攻略完了しました。
迷宮の3階です。
この階の相手はピンクモーモン、トロルキング、オクトセントリーの3匹です。
まずはキマイラロードがさっそくトロルキングを爪で攻撃。
グィヤァン!
トロルキングはその痛みで倒れこみました。
そこへ、小さな体でキマイラロードの死角に入り込んだピンクモーモンが、
キマイラロードの血を吸います。
そのピンクモーモンを取り払おうと、デッドペッカーがピンクモーモンに攻撃。
ピンクモーモンは吸血をやめ、その攻撃をかわしました。
そこへ、オクトセントリーが銛を構えて、かかってきました。
デッドペッカーとキマイラロードにダメージを負わせます。
それを見た、マリンスライムが渾身の力を込めて、3匹を一気に貫く体当たり!
ピンクモーモン、オクトセントリー、トロルキングを一気に倒しました。
「何気に強い魔物が多いね」
一行は続けて奥に進みます。4階以降では何が待っているのでしょうか。
続きは、次の第5話にてお楽しみください。