人生楽しまなければ馬鹿らしい。
どんな日であれ、その日をとことん楽しむこと。
ありのままの一日。ありのままの自分。
私の名はあずきあらい。自称サソリの教官である。死闘が終れば、兵どもがが夢の跡を眺める様な感傷を味わいながら聖廟を見下す。楽しむと云うのもなかなか大変なことである。
門下生の中で稀有な人物がいる。
ありのままのイツセ。
皆が血眼で聖廟を駆けずり回る中、今日も一人涼しい顔をして庭の畑に水をやっている。鼻唄混じりで諸々を撒いている。
しかし誰一人その姿に異を唱える者はいない。
何故なら彼女を部活のマネエジャーの様な存在と皆が認めているからだ。
マネエジャーといっても記録を取ったり細々とした事をする訳ではない。
晴れた日は畑に…。人手不足の時にはサソリに…。
その姿はまるで野球部と新体操部を行ったり来たりする往年の浅倉南ちゃんのようにも見える。
昨晩、今後サソリでやってみたい職を聴いてみたところ、南ちゃんはこう答えた。
「うーん私はどっちかというと、ライバクちゃんが楽しかったらそれで満足」
回答まで南ちゃんである…。
「めざせライちゃん、甲殻園」
そんな色紙を想像しながら私は眠りについた。
※イツセさんとライバツクさんはリアル素敵なご夫婦です。
この日記は下記の作品のスピンオフ企画となっております。是非本編をお楽しみください。
https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/75089955499/view/6303265/