自称名探偵ネネ
世間では『迷』探偵なんでしょ?とささやかれている。
ある穏やかな昼下がり
突然名探偵ネネのもとにこんな連絡が入った。
『大量殺人が起こっています・・・・』と。
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「なんですってーーー!!!」
もちろん名探偵を名乗るネネは黙っていない。
「行くわよ、タータ!」
タータとは唯一慕ってくれているネネの助手
恰好は奇妙だが中々優秀であり、
とても明るい性格なので「そこいらの旅芸人よりタータの方が好きだぜ」
という声も多数耳にする。
ネネはそれを妬むことなく自分の事のように喜んでいるのである。
そして2人で現場に急いだ
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「こっちよ、タータ!」
ネネは走った!
雪山だろうがいつもこの格好である。
途中何度も転びそうになったが、何とか殺人現場に到着した。
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「名探偵ネネ只今参上!!」
相変わらずの迷探偵っぷりである。
タータは行き場所を知らされていなかったので黙ってついてきたが
実はルーラストーンを持っている事は内緒にしておいた。
そこが『名』助手であるが所以なのであろう。
「なるほどここが殺人現場ね」
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邪神の宮殿・・・
封剣の門・三獄・・・・
「なるほど。確かに次々と死人が出てくるわね・・・」
「ひどい・・・・ひどすぎる・・・・・・」
「きっとこの奥にとてつもない魔物が居るに違いないわ」
「今までに無い恐怖を感じるわね・・」
「タータ?どう?あなたも感じる?」
少し間を置きタータが語りだした。
『ネネ様。わたくしが思いますに、きっと何かの間違いかと・・』
しかしネネは間を置かず言い返す
「間違い!?実際こんなに死人が出てるじゃないっ!!」
『いえ、ネネ様。そうではなくここに入れる条件がですね』
「条件???」
ネネは首を傾げた
『はい。ネネ様。実はここ三獄はオノレンジャーしか入れないのですが、
それが悪条件でありまして・・・・・
しかしそれだけではなく、スキルを全く振らずとも入れる仕様なのであります。』
ネネはハッと息をのんだ。
「それって・・・
スキル0でも入れるって事?」
『はい。そうなのですネネ様。
なので条件にスキル150を付け加えるだけでこの悪夢のような光景は少なくなるかと・・・』
ネネは目を瞑りため息をついた。
「なるほどね。
あえて条件をさらに絞る事によって解決につながる糸口もあるって事なのね」
「タータありがと!また助けられたね」
『いえいえネネ様
わたくしに出来る事は全力でサポートさせて頂きます』
「じゃここは近寄らない方が良さそうね」
『はい。わたくしは最初から入れませんし(笑)』
「あはははは」
『フフフフ』
宮殿に2人の笑い声がこだまする
迷探偵ネネ
次はどんな事件に遭遇するのだろうか?
fin
解決してないし!!
お粗末様でしたw