シーンの冒険日誌

その日、連日の災厄戦で疲れていた私は、
今日はダルく生きようと決めていた。

福引クエは全部ハズレか。
仕方ない、ダンジョンで三枚手に入るといいな。


っておい、一枚違う券が手に入ったんだがどういうことだ。
なんかバラモスのカードとか書いてあるんだけど。
変な占い師がクソが手に入りやすくなりますよなどと変な妄言を言いつつ…って


ババババババラモスだとォォォ！！！？？？


おいおいおい、こんな分不相応なカード引いてどーすんだよ！
あんな超スペックの魔王、耐性不完全とりあえず燃えやすいゴシックですな私に、
まともにぶつかれるわけねーだろ！

参加料15万取れる…？
ぐっ、金のない私には魅力的な話だが、野良募集はありえねえ。
あんなもんはガッチガチの連中が募集するもんだろうが。
無駄金払わせる気にはなれん。

いや、落ち着け私。
逆に考えるんだ。
むしろ私がカードを手にしたので好き勝手出来ると考えるんだ。

だったらよォォォ
日誌ネタにするしかアねぇぇだろうがァァ！！！

てなわけで、
先程全滅経験したものの、数々のボスを経験し倒してきた戦闘教官ルビアさん、
サポでも強ボスをこなす忍耐の男ケイオスさん、
前進的戦闘僧侶いしのさんをメンバーに誘った。

いずれも違わぬ猛者揃いだと確信しているメンバーだ。
私の責任範囲は大きく削減できるに違いない。
あわよくば勝利をかすめとるのだ！頑張れ私！

っつっても経験者はルビアさんだけなんですけどね。
流石に全員恐縮しているようだった。
皆さん今更何を仰るやら。
皆さんのような真似は私にはできませんよ。

作戦は以下の通り。
・パラのケイオスさんがとにかく押してバラモスを封じる。
・魔のルビアさんがアタッカー兼壁サポート。
・私といしのさんは天使で生存を優先しつつ、キラポン→聖女の順でサポートする。

とにかく魅了が多いらしく、壁を崩されるのがマズイ。
よってケイオスさんへのキラポンを最優先。
ついで聖女で保険をかける。

注意すべきはえーと、なんだったか。
ネクロドンコの野望？とかいうやつがヤバイらしい。
アレを放たれると、発動前にジャンプをしなかったら野望に飲み込まれて
1500ほどのダメージを受けるとか。

また、暗黒の舞が範囲いてつくはどうと特技封じらしく、
封印はキラポンで凌げるものの、全部の効果が外れるとか。
これもパラが食らったらヤバイ。
とりあえず見慣れない範囲攻撃がきたらジャンプしとけってこった。

この辺りは全部ルビアさん情報である。
さすがというべきか…。

エリートそうりょいしのさんからは、
「僧侶分担決めずにノリでやっちゃうの？」という質問があったが、
キラポン最優先次点聖女回復という展開になりそうなので、
敢えて分担は決めないで挑むことにした。

分担を決めれば行動被りは減るし、負担も軽くなるけど、
役割に依存するせいで必要な対応が遅れる可能性はあったし、
スピード勝負において、ある程度の腕を持つ僧侶二人なら、
最優先方針だけ決めて各個判断で動く方がいいと思う。

あ、私下手なんで迷惑かける可能性がありました！
今のはデマカセで私に限ってはノリです(￣ー￣)

じゃーいってみよーかって訳で戦闘開始。