シーンの冒険日誌

バージョンアップを目前に控えたある夜。
私は特にやることもなく、日誌でも読みながらブラブラしていた。
日誌の方の日課を終えた後、通常業務の迷宮に行くのがたまらなく面倒に感じたため、
適当に人を誘って迷宮に行くことにした。

あわよくば迷宮の後強ボスに行くつもりというのは確かにあって、行く事にもなったのだが…
とりあえずいつも通りダイスでボス選ぶんだけど振る前の構成がコレ。


ルレアさん：魔
ユールさん／ユリさん：賢
最近というか常にサボり気味の人：僧


…あれ？
前衛居なくね？


いやいやいや。


私確かに何でも良いって言ったけどさ。
あ、うん、私は僧侶しか出来ないからね。
なんら文句を言う立場でもないし、
私が最初に振った条件を満たしている訳だから、全く問題ないんだけどね。


ついでに言うと私が居る面子から適当に人選出したわけでさ。
あーいやキャラの性別とかそんなんじゃなくてだね。
そんなんいつもの事じゃんもう諦めろよ私は諦めたぞ。


まー相手次第だけどさ、
ダイスで戦う相手新ボスにはなったわけだけどさ、
これが魔神兵とかだったら楽勝なワケじゃん。
別にさ、相手次第じゃん。ね。
ダイスでどーとでもなるじゃん。まずい相手ひかなきゃいーんだしー。


だ…


だからダイス空気読みなさいよなんでプスゴンだしちゃうのねえええええ！！！ヽ(｀Д´)ノ



来ちゃった…。
ま、でも魔３僧１でボロクッソターイム喰らった時に比べれば
サブ回復居るしぜんぜん問題なさそうに…。


…


そういやこのメンツ普段から後衛イメージ強いけど壁経験したことあったっけ？


…


あ、あどりぶでなんとかし、しよっか！！！
口で一応警告はしてくし！
戦えば自然とカラダ動いてくるし！！
１分経過後からが私らの本領だし！！！
（１分以内に全滅しなきゃーいいがな）


大丈夫やれるんじゃなーい、とかオモテ向き言っといて
私の小賢しい内心は果てしなく不安だった。


考えるな感じろ理屈じゃない勝つという意識があれば勝てるもんだ！！
ダメだ内心が精神論唱えとる。

フルボッコられるような所をなんとかギリギリ耐え切るような
胃に穴があくような戦術を取ることになりそうな
ようなようなようなそんなイメージが脳裏をかけめぐってあーうーあー！！！ヽ(｀Д´)ノ


ﾄﾞｺﾞｯ


ルーラストーンで一発頭をぶつけて物理的に落ち着けた私は、
覚醒プスゴンに挑むことになった。


大丈夫だ、問題ない。
何人かメガネ忘れてたが問題ない。
ユールさんは実は初だったりしたが問題ない。
そんなことはささいなことだ。
どうせすぐ死ぬしなﾓﾝﾀﾞｲﾅｲ


戦闘開始。
まずは聖女！
なにはともあれ聖女！
そして祈りﾌﾞｯﾊｧ

いきなり私に奴の右ストレートが炸裂する！
ま、まっすぐか！まっすぐきやがったか！！
や、やっぱ壁なんてなかったーッ！！！

畜生だが聖女は発動してねーぞ！
まずは自己回復！
そっかｒ


あ、ユールさん死んだ。


「まさか、一撃で死ぬとは…」


すごい怪物にあたったでしょう。でもそれが、プスゴンなんだよね。

い、言ってる場合じゃねェーッ！！
ザオラル！


しかし返す刀でルレアさん死亡！
やば…これハメパターンじゃね？


…どうする。
このままやると一人死んで一人生き返して、
私が死んでいつかは終わるかもしれない。
時間稼ぎの壁も有効に働くとは思えない。
実際現在の配置は全員拡散している。


二人のザオリク反応に賭けてベホマラーぶっぱなしに切り替えるか。
依頼のメッセージをうっている時間はない。
ルレアさんは攻撃に専念できるからそのままでいいが…。


プスゴンが爆弾を連発しだした。
その間に聖女を張っていく。

しかし回復する暇がない。


周りを見渡す。
二人はザオリクとベホマラーをぶっぱなす方に切り替えたようだ。
私の回復がおっつかないばっかりに…。

だが一撃を耐え切るほどの量が回復するわけではない。祈りがほしいところだが…。
だったら割り切るか。


戦術変更。

・ＨＰが半分以上になった仲間を優先的に聖女。
・タゲられてない時に壁行動をとって見せる。
・ＨＰが不足する場合はベホマラー。
・祈りは捨てる。

つまりゾンビアタックしかないな！
いくぞウオオオオオオオ！！！！！


１６分後。

か…かた。
勝った！！！
地道な壁運動も効果がでたのか後半動きがかなり良くなってた！

し…しかし疲れた。
しかもオーブなし…。
まったく、なんて戦いだ。


でもこう考えると魔３とか無理じゃないかやっぱ…。
次やるとしたら魔２ｓ


やんない。
絶対やんないから！ヽ(｀Д´)ノ