【その1】
「航空支援を要請する」
『…は?』
「現代の戦闘は射程外から一方的に攻撃するのが基本だろう。
爆撃して一網打尽にしてから我々はゆっくり攻撃に移るべきだ。」
『え?爆撃?あの…魔法使いの事を仰っておられます?』
「魔法?なんだそれは?貴様は頭がイカれているのか?」
『いやあなたの方が現実ってかゲーム直視してないと思うのですが』
「よくわからんが狙撃手かなんかがいるんなら
観客席にでも潜ませて狙撃させろ。」
『いやフィールド外からの攻撃とか反則ですから』
「戦争に汚いもクソもあるかッ!!!いいから隠れて狙撃しろよ!!!
あのデカイ赤い奴とか狙いやすいだろ!」
『んなんいってもこっちの構成相手にバレてますし、
絶対マホカンタしてますよ。先にこちらが崩さないと。』
「なんだと!?何故我が軍の情報が漏れているのだ?
貴様もしかしてスパイかッ!!!」
『いやあんたルール理解してますか!?』
「だからルールもクソも無いといってんだこの腰抜けがッ!!!
もういい!だったら歩兵部隊で突入するぞ!準備しろ!」
『最初っからそうしろよ…てか歩兵ってなんだよ』
「…」
『どうしました?』
「おいなんで銃落ちてないんだ。武器拾えないと戦えないぞ。」
『お前ゲーム間違ってるだろ』
【その2】
「なんで頭を撃っても死なんのだ」
『だからそういうゲームじゃねえから』
「リアリティのカケラもないのか、ここは。
普通頭攻撃されたら即死だろうが。」
『等身が現実と違うゲームで頭狙いが出来たら
メチャクソ死にまくるじゃないですか』
「ゲーム?戦争と言えんのか。これだからゆとりは…。
大体なんで連中はのこのこ撃たれやすい広場に突入してくるのだ。
あんな隠れる場所もない場所に全軍で現れるなど正気の沙汰ではないぞ。」
『マホカンタとスクルト掛かってますし、
魔法はもとよりブーメランや弓矢程度ではそうそう崩れませんよ。
一気に距離詰めて一斉攻撃してくるつもりなんでしょう。』
「なんで貴様らはそんな前時代的な武器を使っているのだ。
戦闘にブーメランを使うなどまったくもって度し難ウルブ」
『あんたそのブーメランが刺さってますけど』
「なんなのだこのデタラメな武器は…
標的に当たったら一々戻っていくとかどういう技術なのだ?」
『それこそ《魔法》って奴なんじゃないですかね…』
「それ、私にも使えるのか?」
『あんた職業何なんです?』
「軽歩兵」
『だからそんなもんねえよ!』
【その3】
『…で、あんた武器は?』
「銃がないからコンバットナイフだな」
『(えーっと…)短剣使いですか?スリープダガーとか使えます?』
「麻酔薬は塗ってないぞ」
『え、いや、スキルですよスキル』
「あるにはあるがそんなスキルはないぞ。薬学かなんかかそれは?」
『違いますよ、あんたスキルポイント振ってるんですか?
コロシアム入れるんだからレベルは50以上あるんでしょう?』
「は?レベル?そんなものはないぞ。階級制度か何かか?」
『…じゃあHPとMPは?』
「だから何を言っているのかわからんのだが」
『あー…じゃあ何発喰らったら死ぬんです?』
「貴様化け物か何かか?一発喰らったら死ぬだろ普通」
『…(使えねえ…)』
「よくわからんが、スキル使えばいいのか?
近接戦闘は得意ではないのだが、ちょっと行って来る。
私から見たらありゃスキだらけだぞ間違いなく。」
『え、いやあんた即死するぞ!!!
って、なんか姿みえなくなるどころか気配すらしなくなったんですけど!!!
なんかばったばった人倒れてってるし!!!』
「ふー…なんなんだあの素人どもは」
『いやあんたナニモンだよ』
「ちょっとステルスを使っただけだ。驚くほどのことじゃあない。」
『だからあんたゲーム間違ってるだろ』
賛否両論ありますが最近割とコロシアムにハマってます(・ω・)
とは言え普段の強ボス活動も続けて行くつもりですので、
拉致りたいかたはご自由にお願いいたします。