シーンの冒険日誌

その日、私はユールさんに誘われてピラミッドに行っていた。
実は昨日野良で初の６層を終えてはいたのだが、たまには手伝いも悪くない。
パーティ構成は

ほむさん：武（途中までバト）
エリザさん：魔戦
ユールさん：魔
あといつもの。

だった。
３層までは余裕だったのだが、
幻惑抜きのこの構成だと５層あたりが限界かと思っている。

ほむさんは手伝いだし、ユールさんは３層まで終わってるしで、
このままだとあまり実のないパーティで終わってしまいそうだ。
どーにも中途半端。


んー…だったら。
このパーティなら丁度いいかもしれない。
アレを試すか。

『この中で戦士出来る人いる？』

エリザさんが戦士７５で出来るらしい。
装備には自信なさそうだったが。

『あー、いいのいいの。適度に押せればそれでいいから。』
「じゃあ変えてくるねー」
『あ、今じゃないんだ。この後で…』



『パラと賢者抜きでガイア行くから』



前々から思っていた事だった。
今なら多分両方無くてもいけるはずだと。
随分アイツへの対処も慣れてきたことだし、
適度に押せるパワーがあるなら倒せるはずだ。

ピラミッドは５層ラストで負けてしまったが、
（ほむさんが扇で幻惑入れてくれたお陰で結構もったが最後に範囲鞭と数で押されてしまった…）
今回のメインはコイツで行く！


というわけでパーティ構成はこうなった。
戦：エリザさん
バト：ほむさん
魔：ユールさん
そのた


…えっ。
あれ、ちょっとまってちょっとまって。
なんかヒーラー一人しかいないんすけど。
ちょっとおかしくない？


どうしてこうなった。
ちょっと考えてみようか。

えーと。
まず押せる奴二人必要なんだよな。
重さも不足気味だから、そこそこ押せる奴二人じゃないとダメだ。
となると蘇生役はないよな。軽すぎるし。

あ、でも打撃ガード連発されると厳しいし後方支援は欲しいよな。
賢者いないし。レンジャーはメンツにいないし。旅だと射程的に前だよね。
あとスパは蘇生がないし後方からってのは厳しいよね。
じゃあ魔か、そうだよね。


…
しまったァァァァァ！！！！！Σ(゜д゜|||)


必然的に回復私しかいないじゃん！！！
え、いや、ちょっとまって、結論はそうだけど！！！
結論はそーなんだけど！！！




なに、簡単な引き算だ。
４－３は１なんだよ。
そうなんだよ。

つまり、私はここを生きのびろってことなんだよ。
命のありがたみを知れって事なんだよ。
ああ、まったく…ありがたい、ありえねえ、クソッタレ。


作戦を整理しよう。
パーティ全員がガイア戦を不慣れな状態と想定する。
こんな組み合わせはそうないだろうしな。

となると、

　・はげしいおたけびは全部食らうことを想定する。
　・当然食らう想定なので、祈りを欠かせてはならない。
　・ズッシードは最低一人は必要。たぶん二人分の維持が必要。
　・スクルトは上記により使ってる暇はなし。ダメージの通りは覚悟すべし。
　・隊列の乱れも想定はするが、事前に注意喚起だけはする。

ってことになるのか…。
はぁ…めんどくせえ。
言いだしっぺってホント不利だよねえ。

続く。