シーンの冒険日誌

非暴力主義を捨てたその日。
ひっそりとマイページの画像を神兵に変えた日。
やけにその事が不評だった。
お前は非暴力の僧侶を貫くのではなかったのかと。


だから、今日はそれを覆す日だ。


つか非暴力主義だなんて、
スティック以外のスキル取るのめんどくさいから
ただの言い訳としておったてたストーリーに決まってるじゃん。

私だからありえるかもしれない？
ああ、槍スキル取るまではな、割とそう思ってたよ。
半分ネタだけど、でもスティック一本で、本格的に攻撃には参加しない。
そういう神聖なポリシーが確かにあったんだよ。



全部コニウェアタコ狩りが悪い。
私は悪くねえ。



そんな不純な動機で鎧を身にまとった私に勝機が訪れるはずが無い。

いきなりはらわたをえぐられて即死した。
壁（笑）である。

さっそくザオラルのお世話になった。
ああ、私が逆の立場だったら…どう思っていただろうか。
いつもの事だと思っていたのではないだろうか。

ダメな方のいつもの事だよ！！！
ダメだ！ここは汚名を挽回せねば！

挽回してしまった。

あわててヘビィチャージをして壁になろうとするが、
バラモスがすり抜けていってしまった。
不慣れなパラディンそのものである。


そうか、この視点だと本当に全く背後が見えないんだな。
後ろから見ている分にはタゲをみて、
敵の進行方向を調整出来たものだが、今はそれが出来ない。
ズレないように必死に押さえ込むだけだ。

しかもいつネクロゴンドが来るか分からず、
まともに攻撃すらできやしない。
ジャンプボタンに指が滑る。
こういう時ハンマーだったら…。

そんな思考は甘えである。
だから攻撃の撃ち終わりに反撃するという考えが出てこない。
本格的なボス戦を前に完全にテンパっている。

もたもたしている間にネクロゴンドを食らい、死亡。
復活しても今度は暗黒の舞で特技封印。
３０％じゃあ…なぁ…。


全滅パターンに近づいている。
これは死ぬ…か。
２度、はらわたをえぐられ死亡。


戦況は最悪。
めさしゅみさん、私が死亡。
きゅ～うぇるさんが魅了後死亡。
えリぽんさんのみまともに動けるという状態。

ここで私にザオラルがかかる。
私が復活直後、えリぽんさんが死亡。


終わった。


と、頭では思っていたのだが、
思いとは裏腹に指が数回目の世界樹の葉を選択していた。
このとき

・前回選んだアイテムが世界樹の葉だった。
・パーティメンバー選択欄最上位に居たのがえリぽんさんだった。
・とにかく連打していた。

という状況が重なったためか…
私のＨＰが０になると同時にえリぽんさんが復活した。


「つ…繋がった！？」


ありえない状況だ。
しかしこれを超えたとしても次があるはずが…。


えリぽんさん、ザオラル発動。
きゅ～うぇるさん復活。直後、えリぽんさん死亡。
再度きゅ～うぇるさんがえリぽんさんにザオラル。
直後きゅ～うぇるさんが舞で魅了。
えリぽんさんは無敵時間中で難を逃れ、そのまま私にザオラル。


『またやり直しかよ…！』


やり直しのはずだった。
しかし更にここでバラモスからきゅ～うぇるさんへ攻撃。

ロザリオ発動＆魅了解除！

き…きた！！
３人同時生存きた！！！


だったらめさしゅみさんを復活させるまでだ！！！
世界樹の葉を再選択。
めさしゅみさん復活と同時に回復が入る。
私のＨＰが４００程度まで回復した。


全員揃った！いける！！
これなら一発は耐えられる！！


もう一回ヘヴィチャージ。
しばらくしてバラモスから反撃が来る。
必殺が使用可能に。


実戦初のパラディンガードか。
バラモスへの使い方がイマイチ分かってないが…
だったら使い捨ててでも時間を稼がせて貰うまで！


パラディンガード発動！
ただし、怒りを受けるのは一回まで！
欲張って後ろにタゲ行かず死ぬよか良い！
ロストアタック後、二回目の攻撃で証効果発動。バラモスが痺れる。
その間にキラポン聖女スクルト×２が整う。


これでネクロゴンドも怖くない。
だったら、やることは一つだ。


『死なばもろともッ！！！』


きゅ～うぇるさんと一閃連打＆覚醒メラゾーマで一気に畳み掛けた。
狼牙でないのは単純にムカついてたからと、割と一閃が当たることからだった。
実際にはダメージ効率は下なのだろうが、物凄く良くあたった。

ありったけのＭＰをつぎ込んで、ＭＰが切れた時、
トドメのメラゾーマがバラモスに直撃。バラモスは倒れた。


か、勝てた…。
素人でもどーにかなるもんだな。
二回目は勝てる気がしないが。

流石に皆嬉しかったらしい。
報酬が　カ　ケ　ラ　でも達成感で一杯だった。
これだからボス戦はやめられない。