シーンの冒険日誌

グレンバザーにて。

〜しんせんたまご1パック300G。お一人様3パックまで。〜

『なんだこれは』
「最近卵が安価になってきておりましたのでお買い求め安く…」
『いやそうじゃなくて、なんで3パックまで？』
「お買い得商品ですので、制限させて頂いております。」
『あんたが出してる訳じゃないだろ』
「世間一般の業者はこうやって客を釣ると」
『ここスーパーじゃねえよ！大体そう言う意味だと見た目値段高えだろ！』
「企業努力の末値上げせざるを得ませんでした」
『お前手数料取ってるだけじゃねーか！』
「買わなくても良いんですよ？」
『今度は上からか』
「どうせチンケなホットケーキ焼きまくるだけでしょ？」
『お前今ホットケーキ馬鹿にしたな！生焼け食わすぞコラァ！』
「☆1の在庫は間に合っておりますので」
『…はあ、時間の無駄だ。とりあえず3パックくれ』
「複数アカウントでのご来店はお断りしておりますがよろしいですね？」
『してねえよ！！細けえな！！！』
「じゃあレジに並んでください」
『いやいつも昼休みのパン購買部みたいに列なんかあってないようなものだろ』
「良い雰囲気作りにご協力下さい」
『自己満が。じゃああとおいしいミルクもくれ。』
「240Gになります」
『定価じゃねえか！』
「おいしくなって新登場しました」
『在庫山のようにあるやつのラベル張り替えただけだろうが！』
「これだから味の分からない経験値ボーナス目当ては」
『だったら☆に反映しろよ』
「それはあなたの仕事です」
『確率は変わらねーよ』
「お金出したんだから頑張ろうって気概はないのですか」
『…やっぱ変わんねーんじゃねえか。
   もういい、ロヴォスで畜産業者と直接契約してやる』
「ありがとうございました」



〜魔法の迷宮入り口にて〜

『ベリアル、大人三人と学生一人で。』
「現金とカード、どちらになさいますか。」
『…は？』
「現金とカードを選択頂けます」
『コインかカードじゃないのか？…一応聞くが現金ってのは？』
「お一人様75000Gになります」
『いや高えよ！』
「相場と同じですが」
『普通4人で割るだろこういうの』
「それではサポートの方が損することになりますので」
『融通のきかない奴だな…じゃあカードで。』
「一括と分割がございますが」
『言うと思ったよちくしょー！ベリアルカードで、だ！！』
「一喝払いとか言って動きを止めなかったのは褒めて頂きたいのですが」
『そんなどうでもいい工夫なんぞ知るか！』
「仕方ないですね、今回は特別ですよ？」
『お前が特別扱いして欲しいだけだろが！』
「…指名の準備が出来ましたので奥にお進み下さい」
『…まさかとは思うが。奥に進んだらベリアルが
   「今日一日お相手をつとめさせて頂きますベリアルでございます。」
   とか言って来ないだろうな？』
「お客様。ここはモンスターパブで」
『リ レ ミ ト ！！！』