【第一戦】
私(僧)
ウズメさん(パラ)
ユールさん(戦)
こぞうさん(魔)
対象:グラコス
縛りルール:【勇者覚醒】
全てのコマンドのうち、最初に宣言した2つ以外は使用不可。
たたかう、必殺、道具(道具一つにつき一枠)も該当する。
味方が一人死亡、二人が瀕死(HP1/4で赤状態)になった時点で、
最も残HPの高い一人のみ全ての制限が解除される。
イメージ的にはピッ◯ロさんが瀕死で
ク◯リンが殺されてブチ切れると言った状況。
中二病万歳。
しかし改正後の勇者覚醒を、身を以て試すことになるとは…。
全力を尽くさねばなるまい。
まずはコマンド選択からだ。
たたかうや聖水の使用すら個別の選択枠に入っている以上、
これを限られた2枠内に入れるのは自殺行為だ。
最低限の機能を維持するように、慎重にコマンドを選ばなければならない。
検討の結果、こうなった。
ウズメさん:キャンセルショット、ヘヴィチャージ
ユールさん:蒼天魔斬、オノむそう
こぞうさん:メラゾーマ、魔力覚醒
私:ザオラル、ベホマラー
ウズメさんが壁、仲間呼び防止。
ユールさんが単体、範囲攻撃。
こぞうさんがメインアタッカー。
私が蘇生回復。
聖水やスタン、祈り、デドスやイオナズンあたりが欲しいところだが…。
このルールは3枠で余裕をとらせるところを敢えて外している。
我ながらクソルールだが皆の要望なので仕方ない。
覚醒役だが、私が適任か。
ほか三人は手持ちのスキルで役割を充分果たせるが、
このままだと後方支援が不充分なまま戦わなければならない。
出来るならうまく自分の覚醒に持ち込みたいところだが…さて、どうなる?
戦闘開始。
…
やることが、ない。
ウズメさんとユールさんで完全にグラコスがおさえこまれている。
あれ?これ私要らなくね?( ´ ▽ ` )
たまにベホマラーを撃って回復するぐらいしかやることがない。
蒼天とメラゾーマで着実にダメージを与えていっている。
たまに仲間呼びキャンセルが失敗しても、オノむそうとメラゾーマで殲滅。
問題ない。
このままなら無覚醒でもやれる筈だ。
…そう思っていた。
事態に気付いたのがMPが半分を切ったあたり。
グラコスのHPがまだ白いままなのだ。
しかも仲間呼びが活発化している。
ヤバイ。
このパーティは「通常攻撃」が一切封印されている。
MPが切れれば壁にしかならない。
どうする?無理を承知で覚醒を促すか?
迷っている間にも仲間は呼ばれている。
オノむそうの使い過ぎでユールさんのMPが切れる。
続いてこぞうさんのMPも100を切った。
私のMPも同じぐらいだ。
ユールさんが武器振り回しでダウン。
加えてウズメさんが瀕死近く。
このタイミングで必殺チャージ。
…放置。
こうなったら放置しかない。
ギリギリまで引きつけて調整するしか…。
追い討ちのようにテンタコルス呼び。
上がったテンションでウズメさんが瀕死。
こぞうさんがHP半分以下。
…まだだ。
テンタコルスに殴られれば赤になるはず。
なった!
直後死者が2名に。
総崩れ近い状態で聖者の詩発動。
こっからならまだ間に合うはずだ!
ついでベホマラーを実行。
聖水を使用して祈
ってるヒマがねえええ!((((;゚Д゚)))))))
私とウズメさんしかMPがない!
このままだと仲間呼びで潰される!
幸いウズメさんがグラコスをまだ抑えててくれている。
とりあえずユールさんのMPだ!
タコ散らさないとどうにもならねー!
聖水で回復。
更にベホマラー。
また自MPが枯渇。
聖水で回復。
こぞうさんに聖水。
ギリギリ持つだろ、祈り!
更にベホマラー!
ユールさんに聖水!
自分に聖水!
ベホマラー!
こぞうさんに…
なにこの自転車操業( ゚д゚)
やっと安定しはじめたが、
それでも味方のMP維持と回復で手一杯。
最悪の事態に備えて天使は早めに使ったが…
これ私死んだら終了なんだよな、ハナから。
聖水回復役がここまで厳しいとは…。
てか、MP枯渇してもぶん殴るしかしないパーティって、
こういう状態なのかも。
一歩間違えたらあっさり全滅するだろう。
最終的には、勝ち。
槍持つ余裕さえなかった。
勇者どころかパシリがいいとこである。
パシリ覚醒か。おめでてーな。
全員が死にかけてるところを生かさず殺さず鬼畜調整しなきゃならず、
覚醒後は報いとばかりに馬車馬のように働かされる。
なんだこのクソルール。いや、活躍はするよ、活躍は。
死ななきゃな!。・゜・(ノД`)・゜・。
この後も私はダイス運の悪さに絶望することになるのだったが…
それは次回にて。
続く。