シーンの冒険日誌

「16日に魔塔開放」

この知らせに私は血がたぎるのを感じたが、
クソ暑いからそう思っただけだと思う。

とにかく、そうなった以上私は身辺整理をしておくべきだと感じた。
だから討伐、ピラミッド、王家…全てを日曜に終わらせた。

…いつものことじゃん、それ。
しかもまだ試練やってないし。

だがカードがある。
クッソ持て余している。その数8枚。
バズズ、ベリアル、ガイア2、ヒドラ、バラモス、グラコス、悪霊とさまざまだ。

さてどうしたものか、
と思ったがフレを誘って一気に消化してしまうことにした。
基本私の奢りでカード入れは早いもん勝ちだ。


『さて、適当に職業を決めて貰おうか』


私がそう言うとフレは相談しながら戦2旅になった。


「これなら大体の敵には対応出来るね」
『ほう…大体とな？』


事実そうではある。
最近売り出し中の戦士に旅が加われば攻防一体のバランスパーティだ。
これに僧侶を加えれば物理系鉄壁と言えるだろう。


「でもガイアだけはガードが厳しいね」
『あー、ガイアあるわー』
「僧正、賢者してみては？」


賢者とな？メインじゃあないんだが。
…まあ、この「手持ち」のカードなら問題ないか。


『いいだろう、面白い。今日だけは僧侶を捨ててやってやる』


その後、この発言を後悔することになるのだが、
常にノリと雰囲気で生きるその時の私には関係のないことだった。


ベリアル、キングヒドラ、バラモスと少しずつ相手が強くなっていく。


バラモスはそれなりに苦戦した。
開幕即発動ネクロゴンドで二人沈んでの荒れた開幕。
しかし復帰してからは弓星の守り星を定期的に発動して魅了を防ぎつつ安定させた。

…復帰させるまでが長かったのだが。
お陰で杖に持ち替えられなかった。
今でも案外強いのな、バラモス。


一息ついたところでそろそろガイアでも…

と、気が抜けたところにフレがキングヒドラ強を投入。


やってくれる。
残念ヒドラとは言え、僧侶抜きでやれるのか。
ここで装備を魔力重視型から僧侶型に変更。
ブレス25%と火耐性40%だ。
これで心頭滅却の40%を加えれば火球は100%防止…
にみえるが、実際は65%と40%減が別々に計算される。
まあ、それでもヒドラ相手なら下がりながら戦えばなんとかいけるだろう。

なんとかいけるなんてもんじゃなかった。

真やいばくだきとチャージタックルが猛威を振るう。
連続噛みつきですら致命傷にならないし、危険行動も寸断してくる。
戦士すげぇ。
旅のサポートで火力もバッチリだし、
基本怒り奪って回復して逃げるぐらいしかしていなかったと思う。


その後割と気が抜けた私は
グラコスを放り込んで普通路線に流れ戻ったと安心していた。



フレが伝説の三悪魔カードを投入。




(　ﾟдﾟ)




ちょっおま…
なにいいいいいいいい！？




僧侶抜きで三悪魔かよ…。
勝てるのか？


とりあえず冷静になって考えてみよう。


三悪魔はキングヒドラ、バラモスゾンビ、バラモスブロスを同時に相手にする。
ただし動くタイミングは一匹ずつで、時間内に数を減らせれば楽になる。
故にヒドラをいかに速く倒すかが鍵。
倒すまでを乗り切ればいいのだが、
もたつけばゾンビ、ブロスに追いつかれて壊滅させられてしまう。

故にもたつく要因…

・ハッピーブレス
・火球連弾
・連続噛みつき
・痛恨の一撃

を耐えきらなければならない。
ここで一人でも欠ければまずいことになる。

前者２つは耐性があるからなんとかなるが…
後者がな。


私の賢者で乗り切れるのか。
今の私の賢者は
「ラピッドステッキ使い放題の回復魔力少なめ盾天使聖女が使えない僧侶」
みたいなもんだ。
（ブーメランはないので素手盾は却下）

おまけに聖なる祈りに制限が付いてて死んだらかなりヤバイ。
たまに聖なる祈りを二段階ではなく一段階にしろ、という提案があるが、
賢者僧侶を両方やってみると口が裂けてもそんなことは言えない。
まあ、裂けたら裂けた時で考えるが。


そして僧侶期間が長いせいか攻撃との切り分けや
固有スキルをうまく使いこなせていない。
零の洗礼をたまに忘れたりするし、
癒しの雨なんて戦闘入ったら忘れてしまってる。
ハンデ有りの僧侶ベースで考えるしかないか…。

後半に続く。