シーンの冒険日誌

【６～９階】

フレイム。
みんな知ってる雑魚だよね？
６階の最初に出たんだ、こいつら。
みんななら楽勝だよね。


　全　滅　し　ま　し　た。


…うん、何言ってるか分かんないと思うんだ。
大体野良パーティでも余裕で勝てるような相手じゃん。
でもこれ現実なんだ。

なんでそんなことになってるかって？
いやまあね、レベルはちょっとあがったけど
さっき火力ないっていったじゃん。
そんでどうせ後で武器手に入るからって
特に見直しかけずに突入したみたいなんだわ。

武器スキルだのなんだのあるしね。
うまくやりくりできるかなあ…って。

大体踊り短剣のうちらヴァイパーファングはまだでも
もうどくブルースで毒入れられるじゃん。
よくよく考えたら６－９階って
毒ブチ込んで眠らせるだけで楽勝なのよね。
数秒ごとにHP５０ずつ削るからね。

逆にいうとね？
逆にってあんま連続して使うのもどうかっていうのあるけどさ。
この時期それ以外ないんだわ。
メラとかギラ？爆竹？それ？みたいなレベルだし。


まあそれでこのフレイムさん、どう見ても炎効かないじゃん。
毒入れればいいじゃん？って思うじゃん？
…こいつ毒入んないのよ。しかも眠りにくい。

で、今のレベルって６階突入直後でさ。
我々まだまだちょー伸びしろある時期。
そんな時に出てくるからさあ…。攻撃力すっかすかなのね。

ダメージが１０とかそこらなんだよね。
こいつのHPは２８７あるわけでさ。
ブレスも通常もそこそこ…あぁ、もうわかるよね。

２回全滅したあと真剣に作戦会議したのよ。
出た結論はね…。


『私に妙案がある。とりあえず火力極振りで頼む』


なんかえらい事言い始めた人がいたんだけどさ。
みんなそれに乗ったわけよ。
まあ、どうしたかっていうとさ。


会心まいしんラップで　ゴ　リ　押　し　。


妙案もクソもゴリ押しじゃん。
なにが妙なのかわからんがお前それ言いたかっただけだろ。
実際そうなんだけどさ。

でもドヤるレベルぐらいには使えました。
踊りの特徴の一つにこれあるもんね。
会心率が目に見えて違うからフレイムを蹂躙しちゃったわけよ。

あとはもうね、楽勝。
６－８階まいしんラップだけでゴリ押し。


…でも武器がまだあんまり恵まれなくってね。
どーすんのってなってるんだけど。


『つまりなんだ、水を重視したら火力がなくなったというわけか』


全員が納得した。
いや納得してんじゃあねーよ！Σ(゜口゜;
この先どーすんだよ…。


やっぱりボスのアゴでも苦戦した。
結局アゴを隔離しつつ会心攻めでどうにかしました。
苦戦したっつーか２回全滅してたし。
でもアゴは状態異常に弱かったので
封印のダンスだの幻惑だので結構なんとかできました。

やっぱアゴはアゴだわ。
今度から隔離するのを「アゴる」って呼んでもいいかもしれん。


【１１階】

やってきましたクソ階層。
しかし私ここで短剣を手に入れる。
速攻で短剣に切り替えました。
これからのスキル編成を考えての事だ。

出やがりましたマッシュスライム×２＆ドラゴンキッズ。
こいつも会心まいしんラップで攻

められませんでした。
こいつはスリープダガーで落として
一匹ずつヒュプノスハント＆毒しかありません。
チョー固いのです。
その上マッシュスライムとかHP１０００ありますからね。
しかも２撃でノックアウトできる火力もあるときてる。
しかし私は踊りと短剣に振ってるため、明鏡止水は使えません。
割鏡断水状態。


途中から私は床からわずかな水分を摂取する生物になっていました。
みんながんばれ。

１１階からはなぁ！
前階層の常識なんか通用しねーんだよォ！！！
会心まいしんラップの全盛はここまでなんだよ！！！
うん、知ってる。
思い知ってるから…だから、次のレベルでリベンジするよ。


続く。