「魔塔行きたいです」
とか書置きに書いてあるということは
つまりは私を挑発しているということだ。
最近はそう受け取っている。
これは自意識過剰極まりないといえるだろう。
だが、行きたそうにしているなら
パーティ組むのもやぶさかではない。
私にとって魔塔はそういうところだ。
「そこに塔があるから」
とかそんな言葉すら飛び出してきそうだが、
あるなら遊ぶだろう、そんだけのことだ。
というわけで他のメンツも誘ってみる。
気の合いそうなメンツを集めてみた。
連中なら縛り強めでも大丈夫だろ…。
別の意味で大丈夫じゃなかった。
以下は誘った内のフレの一人との会話である。
「で、お題は?」
『まも4とか』
「フリーズブレードあるじゃん…」
『途中までは辛いぞ?蘇生も回復も(アイテム以外)ないし』
お題を出してみたらなんだか不服そうにしている。
確かにフリブレはあるけどさ…。
『じゃあ道4は?』
「槍あるじゃん」
『いやだから蘇生も回復もだな…』
「当然道具は使わないよね?」
『…は?』
こいつは一体何を言っているのだろうか。
『あのな…縛りは縛りだが、最初に決めた職業以外の縛りはしないの。
使えるもんは使う!それがルールなの!』
「ほう…」
なんだ、その悪だくみげな反応。
不服ならと弓4も提示してみるが、やはり反応はよくない。
コイツは一体なにを考えているのか。
「じゃあ皆に聞いてみよう。
でも多分みんな僧正の意を汲んでくれると思うよ!」
おめーが泥水汲んでブチまけてくるだけだろうが!?Σ(゚д゚lll)
そういういらんお節介は不要だっての!
きっちり日誌のお題の通りにやるだけだ。
しかし、話の流れで案の定「おまかせー」とかそういう展開になる。
ならばと当初の予定通りまも4で出発することになった。
「武器4種類あるんだ」
んん???
またこいつは何を…。
「丁度人数分の武器があるよね?」
こいつ…。
『あー、はいはいわかったわかった。
じゃあ一人ずつ選ぶってことでな』
フリーズブレード×4も流石に興ざめだろうしな。
そのくらいのハンデは…。
「武器種類はダイス目の多い順で決めよう」
( ゚Д゚)
『ちょ、ちょっとまて、種類交換はありだよな?』
「え?なにそれ?」
『いやお前カス装備引いたらどうすんだよ!?
魔塔そんな甘くはないんだぞ!』
「えー」
なんでそんな不服そうなんだよ!?
ええい、どうなっても知らんからな!
ムチ 引きました(´・ω・`)
よりによってムチかよ。
スパ4でお腹いっぱいだっつーの。
掴まされたもんはしかたねぇ、押しとおるしかない。
幸いスパークショットと双竜打ちは強いからな。
こいつを中心に戦いを組み立てるしかあるまい。
しばり打ちも限定されるが通ることもあるだろうし。
地ばしり?なにそれ?
【1階】
流石に格闘縛りとかとは違って攻撃力がある。
最近攻撃力があるだけで、武器があるだけで嬉しいとか
そんな心境になりはじめた。いろいろおかしい。
1階がスムーズにいくとなんか嬉しい。
なんでそんな必要最低限の事すら守られねぇ戦いばっかやってんだって話。
【2階】
赤魔法陣で敵大量同時出現を引き、一回目の全滅。
最近は全滅してもちゃんとモンスターが残るようになったらしい。
リトライを当然選択。ムチの範囲攻撃はこういう時便利だ。
倒すと出たのが攻撃+10、無消費7%、HP+30のセトアンク!
なんだそれは…持って帰りたいレベルだぞオイ。
【3階】
アクセはいいとして装備が出ない。
ちょっと不安になるぐらいでない。
でてもカス錬金の装備ばかりだ。
まさか…「見て」んじゃないよな。
たまに「見て」んじゃないかってぐらい変な運というか、
偏りというか、そういう現象が起こることがある。
それは敵AIだったり、アクセサリの出だったり、福引の出だったり、
まぁ、いろいろだ。
そういうののなんか、偏りに巻き込まれてしまったのか。
大体のメンツが武器更新をできないでいr
ってそりゃ武器固定にしてるからだろうがっっっ!!!
ムチ欲しいのにオノとかだよ!ちくしょうめ!
【4階】
そこそこ節約できたせいで水を15個購入。
皆にも口をすっぱくしていっているが、
回復魔法がないパーティでは水が生命線だ。
何度でも言ってやる。アモールの水をバカにするな。
あと魔法の小瓶もだ。
特にそこでオノぶら下げてる自業自得な台詞をいったドワ子。
貴様はきっちり補給物資を用意しておけ。
金銀は水をすすってKOしました。
続く。