―――コロシアム控室―――
【ケビン】
「すまない皆。集まってもらって…」
【シーン】
『どうした?』
【ケビン】
「当初の作戦では、パラディン4で行く、だったよな?」
【シーン】
『ああ、お前の立案だった』
【ケビン】
「スーパースターで、行かせてくれないか?」
【シーン】
『おい…それは…。
分ってるのか?ここまでコストを削減したのに…。
まだ使うことになるんだぞ?
あれがどれだけの金食い虫かは知ってるだろ?
それに戦術も予定とは変わってくる』
【ケビン】
「わかっている。
だが俺は何処まで行ってもスーパースターなんだ。
俺はスーパースターとして意地を通したい。」
【シーン】
『僧侶を諦めた人間の前でよく言ってくれるな…』
【ケビン】
「すまない」
【シーン】
『意地の悪いことを言ったな。いいんだ。
俺が作戦を見る限り、僧侶はあきらめざるを得なかった。
だがアンタには可能性がある。かけても…良いとは思う。
アンタはいつでもそうやってきた。それは知っているつもりだ。』
【ストーン】
「問題ないだろう。もともとあんたが言い出したことなんだ。
付き合ってやるよ。」
【クリスト】
「同じく。問題ない。」
【ケビン】
「助かる。ありがとう。」
―――烈火の渓谷―――
【ケビン】
「各自、準備は出来たな?」
【シーン】
『一応、確認していいか?』
【ストーン】
「どうぞ…お前、意外と細かい所あるのな」
【シーン】
『伊達に僧侶張ってないからな。
”確認”が大事なのは聞いた通りだからな。
おい、”パラディンガード”は使えるな?』
【ケビン】
「さ、さすがに使えるんじゃないか?」
【ストーン】
「お、おう、使えると思うぜ…。
(マジにとらえるとは思わなかった)」
【クリスト】
「使えるよ。
そのぐらいの心構えでもいいんじゃないか。」
【シーン】
『オーケー。集めた情報だが…
世界樹の滴は10~30と情報がばらついてたので、
とりあえず38用意した。
葉っぱ・賢者は99。エルフの飲み薬も用意した。
アイテム使用の邪魔にならないように小瓶とかは置いてきた。
で、なんだ、この…チョコとかマカロン?』
【ケビン】
「増強剤入りだ。
お前の好きなセ」
【シーン】
『それ以上言ったらぶっ殺すぞ』
【ケビン】
「はいはい」
【シーン】
「とりあえず30用意した。
使える暇があるかは分からんが…」
【ストーン】
「作戦。復唱よろしく。」
【シーン】
『ポイントは4つ。
・各自分散して戦う。
・パラディンガードして、敵を引き付けた場合のみ
ジゴスパークとグランドネビュラで攻撃する。
(スーパースターは背後からゴールドシャワー)
・怒り状態でも近寄ると攻撃してくるので可能な限り離れる。
・必殺の発動は申告する。
そうだな?』
【クリスト】
「シンプルにまとめたな」
【シーン】
『作戦は可能な限りシンプルにだ。
…というより、他の事に手が付きそうにない。
必殺の発動は
・コマンドを実行する。
・大きくダメージを受ける。
・レンジャーの応援を受ける。
の、いずれかだ。可能な限り必殺を維持するんだ、いいな。』
【ケビン】
「いいぞ。じゃあ行こう」
続く。