バージョンアップ当日の夜。
私は急いでログインした。
お目当ては勿論レベル解放だ。
そのために前日からピィピのお宿の前に張っていたのだ。
しかしなんだな。これはアレか?
某人気作発売日前日とかのために夜間から並ぶ人みたいなものだろうか。
今は予約だの密林の狩人をポチるなどすれば、
多少の遅れはあれど手に入ることを考えれば、
自分のやっていることは前時代的なのではないかと言わざるを得ない。
が、レベル解放予約しますねーなどと言い放ったとしても、
そんな受付窓口みたいなものは一切ないため、自分でやる以外の方法はない。
あるとしたら取り締まられる類のアレだろう。
よくよく考えてみれば
予約制で自動的に限界を超える主人公とか斬新にもほどがある。
俺、レグナードでピンチになっからその辺で限界突破よろしく!
とかシナリオ担当に懇願しちゃったりするのだろうか。
現実にはレベルが5上がったところで
事態が覆るわけもなく死体が覆るだけである。
その、多少の違いを手にする為になんでそんな急ぐの?
そういう意見もある。
お前、大体RPGでも99とかじゃなくて
レベル5,60でクリアして放置だろうが、と。
だから私は顔を真っ赤にしてこう言おう。
「RPGのレベル上げするのにご大層な理由なんかあるわけねーだろ!説明なんかしてられっかめんどくせー!」
と。
これ電車内で真顔で考えて打ち込んでると思うとコワイ。
や、まあ単にカンストしてないと気が済まないだけなんだが。
このゲームに関しては。
…見栄だよ!!!
オンラインゲームだからね!!!
そんなわけでスライムダホマズンを倒しにセレドットまでやって来たわけだ。
勿論間違えて真のセレドットに行った。
偽物のくせになまいきだ。
現場はレベル解放ラッシュ客でごった返していた。
「おさないでくださーい!」
「商品はお客様全員に行き渡る分あります!慌てないでくださーい!」
などと店員のスライムベホマズンが叫んでいるものの、
客はベホマズンを押しまくり、叫んで呼びつけ、殴っていた。
順番など御構い無しに商品をとる彼ら。
民度の低さを思い知った私だった。
ーーーなどという開店セール直後の精神高齢化女子力を発揮するようなメダパニじみた現場がある訳ではなく、ただひたすら辺りをうろつく冒険者の姿があった。
スライムベホマズンが全く見当たらない。
うろうろしてたらなんかエンカウントしたのでそのままなんとかクリア。
これが心眼というものか。
なお、正解はサーバー1に行ったり
別の過疎湧きポイントを探すことだったのだが、
ご覧のごり押しである。
クリアした後は、美容院クエをクリアし、
フレの愚痴を肴にモンスタースキルと絆エムブレムの吟味をしていた。
ついでに石版を鑑定しまくり、イエローダイアリーの妖精に拉致られながら、メタキン稼ぎの集合時間を迎えた。
さて、結果からいうと
52週を4時間半で実施。
カンスト10職。
モンスター転生はかなり端折ったにも関わらず10回以上行った。
これ。
野良は む り。
眠い。
眠くなる。
ひたすらトークでテンション維持しようとしたけど、
やること延々と同じだから。
だれるだれる。
私のくだらないジョークが気に入らなかったのかわからないが、
後半揃ってハゲハゲ言い出しやがるし。
ありゃ多分もう眠かっただけだな。
そうに違いない。
むしろあれ以上テンション維持できる人は尊敬する。私は無理だった。
まああと5職だしあとはなんとでも
なるといいな(´Д` )
今日はチャンス特技がんばろう…。