話は三ヶ月も前に遡る。
レグナード実装当時の話だ。
当時信頼できる腕のフレと挑んだが、
最弱と言われる1に対してですら大苦戦を強いられた。
かかる戦闘時間も長時間で、安くもない竜牙石を消費、
得られる報酬はダークアイとドレスアップ武器が主。
HP特化願望でもなければ僧侶にダークアイはそこまで必要ではない。
レグナード4を倒せば称号を得られる…
ハッキリ言ってしまえば自慢出来るというものはあったが、
前述の話もあり、私は興味を無くしつつあった。
なにより戦術や構成がほぼ固定化されている。
ほぼ、というだけあって他の構成で挑んでいる人々もいるにはいるが、
私はその境地に達してはいなかった。
何せ鉄板構成ですら勝ちに行けないのだ。
そして一人のミスがパーティを壊滅の危機に追いやる。
正直、私にはこの点でのプレッシャーが強かった。
コインボスの方がまだミスを許容できる。
言い換えるなら「遊びがある」ともいえるだろうか。
暴れられるし、ネタにもしやすい。
それがこの戦いにはなかった。
1と4以外の戦いにメリットがなく、
さして自分には影響しないことから、
私は積極的にレグナードに参戦はしなかった。
興味がない、と公には言ってはいたが、
正直負けを続けるのが嫌だった側面も否定はできない。
そして事実1に挑んだ何回かの戦いはボロボロの戦果だった。
事態が変わったのはそれから1~2週間して。
フレの何人かがレグナード4撃破報告をしていたのだ。
レグナード4をデータ上でしか知らない私にとって
このニュースは結構な衝撃だったと言えた。
未だ1にすら苦戦している自分。負けず嫌いの血が騒いだ。
興味がないと言っていたがなんかそのあれだ。
チラチラみてる感じ?みたいな…。
というわけで装備を揃えてみることにした。
当時流行になっていたブラッドでカラーリングをして、
見た目だけは結構立派な雷100装備を揃えた。
そしてこれで勝てるはずだ!と挑んだレグナード2戦。
やはりボッコボコにされた。
1と2の差でこれか、と思い知らされる結果だった。
こんなので4に勝てるわけがない。
2に楽勝を決められるようになるまでは…。
またしても私は話を先送りにした。
4に勝利できるのはいつになるのかもわからなかった。
またしても時間は流れる。
私はその、「楽勝」を決められないままVer3.2を迎えていた。
レグ4の称号も珍しい物ではなくなってきていた印象を受ける。
補助壁もタゲ見切りも完璧じゃあない。
装備だけはそれなりだけど重さもほぼない
不十分な壁の僧侶を野良で雇う人はいるものだろうか。
仮にいたとしてもやる気はなかったのだが。
そんな時現れたのがゴースネルだ。
奴も同タイプ…といっても常に壁をするのではなくて、
ある程度の押すための補助壁が必要なタイプの敵だった。
そしてヤツが持っていたのは金のロザリオ。
私にとって必要な装備だった。
だからこそ必死になれたのだろうか。
レグナード戦の経験を参考にした結果、
いつの間にか補助壁がそれなりに出来るようになっていた。
後衛に聖女をかけながらおたけびを回避する術も身に着けた。
ロザリオもそのうちに完成していた。
だが、それでもレグナードをやる気までは復活していなかった。
それにも転機が訪れる。
フレに飯1でレグナードどう?と気軽そうに誘われて
行った 強 さ が 4 だった。
(私は1だと思っていた…。メッセージも全く確認していない)
全滅したときに聞いたら4だったそうで、
なんだと!?と当時思ったものだが…。
それと同時にこんなものだったのか?という意識もあった。
その日は赤字までレグナードを追い込むも解散となった。
今なら、行けるのではないだろうか。
そういう思いも確かにあった。
続く。