またしても温泉に浸かって誘いを待つ。
やっぱりすぐに誘われる。
4の日の僧侶の数って、そんな少ないの?
試しに見てみたら…いない。そういうもんなのか。
今度の構成は戦戦道僧。
どこかで見た感じのパーティだ。
バトがいない分は生存能力でカバーなのか?
ここで彼らの生存能力の強さを思い知る。
開幕で崩れない。真やいば3枚の壁が厚い。
死なせないことの強さって、ここまでなのか。
強い。さっきのパーティには悪いけど、
比較にならないぐらい動きがいい。
全員動けなきゃ勝てない。言われていたことだ。
でもさっきのパーティのまずいところなんて、並べられるほどあっただろうか。
私自身言えるほどのスキルはないと思っているし、まずい所は実際あった。
謙遜でもなんでもないし、実際経験値不足により自信もない。
磁界シールドを重ねた上できっちりガジェットが決まる。
有効打が多い。プレスがきても安心してHPを維持できる。
壁管理もしっかりしている。戦2枚は伊達じゃない。
はどう被弾率も低いし、聖女もきっちりばら撒ける。
そしてついに9分でオレンジ…
10分より前にオレンジになる場面を見ることが出来た。
彼らとなら、やれるかもしれない。もっと先を見てみたい…。
その気持ちが油断だったのかもしれない。
位置取りをミスったせいか、中央に8個のクリスタルをバラまかれた。
この凶悪さがどれほどのモノかは文字でしか知らなかったのだが…。
実感した。頭が諦めやレーザー地獄で沸いてる時とは違う。
今は押しているし、勝利の道が見えているときだ。
だからこそ、この事態の凶悪さがより強く実感できてしまった。
レーザーが大量に打ち込まれる。
止まれば光が見え、下がれば光が見え、
そして蘇生をしようとすれば光が見える。
どうなってる!?
こんな数のレーザー、今まで見えなかったぞ!
当然だ。
これまではクリスタルの出現場所をある程度端に調整していたのだから。
「そんなもの」を中央にばら撒かれたらどうなるかなんて…
足の踏み場がなくなるに決まっているだろう。
一斉にレーザーを打ち込まれ、蘇生と回復を繰り返す。
防戦一方。崩れる壁。崩れてしまえばダークキングはさらに暴れだす。
クリスタルを縦横無尽に設置される。
そして思い出した。
「テンペストは紫雲のたつまきの後に非ず、通常攻撃の後である」
ひ っ か か っ た
こ、い、つ…!!!
凶悪な風にパーティの命がほとんどかっさらわれた。
そのあと、ほどなくして全滅した。
そんな簡単に勝てるはずがないか。
でも、うまくいけば勝ってた。
そう。うまくいけば。
「運」あたりの都合の良い言葉でよくもまあ誤魔化せたもんだ。
運があれば勝てるってことは
20分その運とやらで戦線を維持できなければ勝てないってことだ。
思えばあれから悪手が目立つようになっていた。
そのパーティが食事が尽きて解散したということはそういうことだった。
…でも一瞬勝てると思ってしまったんだ。
続けたいとも思ってしまった。
しかしながら、冷静に考えると、
全滅した後から目に見えて全員動き鈍くなったんだよなあ…私も含めて。
メンタル的にダメージ、大きかったのかな。
ま、「そうかもしれない」かなあ…。
そう思いたいだけなのかもだけど。
続く。