シーンの冒険日誌

全国一万人の邪神の宮殿ファンの皆さん、こんばんは。
今週も世紀末闘争を中継してまいります。
実況はお馴染みの私、ラズバーン。
解説にはゼルドラドさんをお迎えしてお送り致します。

よろしくお願いします。
『よろしくお願いします。』


本日も懲りずにやって来ましたいつもの四人ですが、
その、前回は大変だったようですね。
『そうですね、もう少しで暗黒面に落とせた所でしたが、惜しいことをしました』


やはり敗因はアイテム勝負ですか。
『そうですね。あとはりっきーに煽られてムキになったのが
よくなかったのだと思いますよ。彼らもプロなのですから
もう少しメンタルトレーニングに励んで欲しいものですね。』


我々も奮闘しましたが、
徹夜テンションで抜かれてしまいました。あれは悔しかった。
『いやいや…結構勝たせてもらいましたからね。満足するとしましょう。』


今回のマッチですが、どう見られていますか？
『単純な印象だけで見れば不慣れな武器で3獄しかも5死禁止、
こちらは間違いなく課題になると思いますね。
しかしかたや2獄。これも大変です。蘇生アイテムが必要不可欠でしょう。
またしてもメンバー運に苦しむのでは？と予想しています。』


なるほど、ありがとうございます。
…おやぁ？宮殿がざわついてますねえ。


おっと、彼らはいきなり3獄に挑むようです！いつもとは違う展開だ！
ゼルドラドさん、これはどういう考えなのでしょうか？
「こちら現場の剣です。聞こえますでしょうか？」


剣さん、何か情報が入って来ましたか？
「彼らは暗黒面に落ちる前に一気に勝負をつけたいと語っていました。
時間帯でメンバーの層も移り変わるので、それを狙ってのことだと思います」


なるほど、わかりましたー。
『私も長くは集中力がもちませんし、
気力溢れるうちにやってしまうのはいい判断だと思いますよ。
深夜は泥試合になりがちですからね。』
そうですね、今回は挽回なるでしょうか。


選手が入場して来ました。
レンジャー3、賢者5…道具使いが居ません。
やはり2獄まで道具を温存したいということでしょうか。
しかしいずれも蘇生回復を備え、条件次第で爆発力もあります。
悪くない組み合わせです。しかしバイキが望めない。
この組み合わせでの物理はやや厳しいか？


おっとぉ…シーン選手、ブーメランがメタルウィングだ！
これはナメているのでしょうか？
悟り180アピールをしているがこれは苦しいのではないかぁ？
どうなんでしょうゼルドラドさん。
『いやぁ…力の弱い賢者ですから
ブーメランは大して効果を発揮しないんじゃあないでしょうか。
トライチャクラムとかなら別ですが、今から準備は難しいでしょうし。
それなら魔法に専念して戦いかたを絞ることで
かえって動きやすくしてるんじゃないかと。』
なるほど、ケチったわけじゃなかったんですねー。そろそろ試合開始です！



さあ、試合が始まりました。
両者睨みあっております。
シーン選手、いきなりむげんのさとりだ！
おっとぉ…しかしタゲが見切れていない状態で硬直の長い行動は…！
あーっ！兄が向かった！兄！兄走る！
間違いなくシーン選手を狙ってるぞぉ！

そのまま剣を差し込んだーッ！
ゴーーーーーーーール！！！
はぐれ英雄兄妹、先制点です！

シーン選手、むげん死！これは恥ずかしい！
何もしないままむげんのさとりを使い切ったぞ！
すかさずメンバーから叩き起こされた！


さあ、仕切り直しです。
再び狙われてるぞシーン選手！
壁を引っ掛けたが…すり抜けたァ！壁の連携が取れていない！
初動では主導権を取られっぱなしだぁ！

しかし、二発目を盾ガード！
危うくの二点目を避けました、シーン選手！
装備に救われたか！？
『いや…あの盾は対ダークキング用にガード率を高められた盾ですね。
盾の呪いガードは上半身装備に移していますよ。しかも盾は180振り。
2連撃を相手にするなら有効な装備ですね』
流石腐っても元僧侶か、やる気のない割にしぶとさを見せます！


あっ、しかしここで兄！兄がねじ込んだ！ゴール！
流石の盾も兄妹攻撃には耐えられなかったーッ！！

続く