※筆者はこのゲームを楽しんでる方だと思います(゚∀゚)
『強くなった実感がもてないんです』
「はあ、でもあなたもうレベル96ですよね。充分お強いのでは」
『いいえ、そんな気は全くしません。いつも苦戦してばかりなんです』
「いや、そんなこと言われましても。あなたもう良いレベルなんだから、
ここで愚痴らないで自分で生きていかないと」
『レベル96って言ったらもう冒険者としては成熟してるじゃあないですか。
異世界の友人基準で考えると棒切れかなんかで世界救って
余生を過ごしててもおかしくないでしょう。
それがなんですか、今は教団の下働きをクビになって、
変な画家の絵がうろ覚えで描いた再生怪人に蹂躙されてる毎日なんですよ?
おかしくないですか?』
「要約すると、社会が悪い、俺つえーしたい、でよろしいですか?」
『そうとは言いませんがもうちょっとやりようはあるんじゃ…』
「はいはい、そういう人割といるんですよね。
勘違いなさってるといけないので言いますけど、
本気でレベル99が最大だと思っていますか?」
『違うんですか?伝統的にこの世界は99。
伸び代なんてもうないのにどうしろと…』
「はあ、そこから認識が違うんですよ。
あなたの言ってる世界にはね、神がいないんです」
『いやいや…いるじゃないですか神。
割とラストでボコられたりするのもいるし』
「確かにその存在も神ですが、私の言っているのは
世界を最初に創った…所謂創造神でしょうか。
神は大体世界を創ったらどこかに行ってしまうものなんですよ」
『はあ…それがなんなのでしょうか』
「つまりですね。まだまだ世界の限界は広がるということです。
神が不在の世界では目的を達成したらひっそり余生を過ごすか、
もっとタチの悪い頭のおかしい存在を永遠に叩いたりしますが、
これらの世界は基本限界が決められて居ます。こちらはそれがない。
99などと言うのはあなたの思い込みにすぎず、
255や9999だってあり得るし、もっと別の手段がとられるかもしれない。
あなたの言う限界などはまだまだ通過点に過ぎないのです。」
『えーと…つまり何が言いたいのでしょうか』
「その内強くなれるから待てと言うことです。
最前線は厳しいものですからその、のんびりと」
『もっとなんか楽に強くなる方法はないんですか?』
「ありますけど」
『それ、ダメなんですか?』
「他宗教の信仰心を集めて神を書き換えればできますけど、
月々のお布施の量が合計すると10倍以上になります」
『…それ、なんて宗教ですか』
「ガチャ教です。基本入信が無料ということで幅広く人が集まってますね」
『ほかにその、ないんですか』
「提案教がありますけど、職業が戦士に固定されますし、神は気まぐれです。」
『じゃあどうしろっていうんですか!』
「いいからダベってないで10回死んでこい話はそれからだ。
次に装備相談所に行け指定の職業と金額で装備プランを提示してくれる。
金がなければ炭鉱夫募集で金稼いでこい。
それでも勝てないならここで合宿だ最低限壁は覚えてもらう。
壁すり抜けは連帯責任だからな。
寝るときには死体でベッドに行って起きるときはザオラルだ覚悟しておけ」
『…失礼しました』
「まったく、最近の冒険者ときたら…」
[あんた、昨日TAはクソだ、マカロン食いたくねえ、
好きな職業で戦わせろ、あと神は目立たないように僧侶にも配慮すべき、
俺は自分で縛るのは好きだが他人に縛られるのは嫌だとか
グチグチ言ってなかったか?しかも文句言うだけ言ってクリアはしてるし]
「…さあ?よく似た別人が言ってただけだろう」
完