シーンの冒険日誌

他人が言う「簡単」と言う言葉を容易に信じてはならない。

例えば
・（これまで10回全滅していたのに3回しか全滅しなかったので比較的）簡単だ。
・（廃プレイヤー視点では）簡単だ。
・（苦労はしたが説明が面倒なので）簡単だ。
・（初回でなんか勝ったので）簡単だ。
・（言い放つ相手を過大評価して）簡単だ。
・（やってないけど）簡単だ。

などなど、幾らでも言うだけなら可能だからだ。
要するに、本人の実感なしに伝聞のみで
簡単だと決めつけてしまうのは軽率なのである。


本人はその条件では戦いにくいのかもしれない。
本人はくじ運が悪いのかもしれない。
本人は特定の職業以外は苦手なのかもしれない。


彼は…全部だった。
ただし、くじ運が悪いと言うのは転じて味方に恵まれない、
すなわち俺は悪くぬぇ、ということになるのだが、
今回はそういうことはなかった。
純粋に本人の戦闘力不足である。



彼は、今回惨獄で指定されたバトマスをまともにやったことがなかった。
右手には錬金石で改修したご立派なはやぶさの剣改があるが、
左は明らかに見劣りする余りもののハンマー。
耐性は呪いがかろうじてあるが、まずどうやって戦っていいものか。
味方を引っ掛けて壁にし、後ろに下がってばかりの（嘘は言っていない）
僧侶にはキツイものがある。


まずすてみするんだっけ？から始まる。
宝珠など勿論ない。ミラクルブーストを活用しろ？え？使えるの？
ワンパンで死んじゃわね？
使ってるうちに死んでね？


事実死んだ。湧きまくってくる剣への対処すらままならぬ。
3回ぐらい全滅した。ノンキして捨て身なんかしてるからか。

壊滅した要因はぐるりんぱソードとかジゴワットデインとかそこらで
捨て身とかとはさっぱり関係ない気はするのだが、
ともあれみんな仲良くアナザーライフ逝きが通例であった。
バトマスの命は安いのである。やっぱり捨て身なんかするからだ。
え？固まってんじゃねえ？いや前に出るだろうバトマスなんだから。


3回全滅したあとうっかり主婦兵衛が
50000ゴールドを教会に寄付した時私は悟った。
つまりこれは…戦うな、ということだと。
彼女はそれを身を以て示してくれたのだと。
金で解決しろと神は仰せだ。

しかし雫も使えぬバトマスで戦わぬとはどういうことか。
つまり、逃げるのである。
逃げて範囲攻撃からなんとしてでも生き延びてタゲ下りを強要し、
ひたすら葉っぱのみをばらまくのである。

いやいや、バトルをマスターしてるのだから
すなわちこれも戦場を支配しているのとかわらぬのである。
葉っぱの枚数も支配されてしまったわけだが。


そしてなんか勝利した。
時間は6分50秒。負けるのもあっさりなら勝つのもあっさりだった。

そのあと2,4,1は順当に勝つことができた。
まあ2はザオラルとベホマラーしかしてなかったし他はいつも通り。
奴等にはストレス解消マシーンになって頂いた。


戦績は4勝20灰。見事に負け越しである。
毎度私は何を犠牲にして何を手に入れているのか…
最近わからなくなってきた。


でも多分次回もやるんだろうな。
懲りずに(・ω・)