【『ケツ結界を嫌い過ぎて…』斬新なセキュリティ対策に賛否】
防衛軍にて結界に背を向けて自分への攻撃に結界を巻き込んでしまう、
所謂ケツ結界が社会問題になっているが、
一部で行きすぎたセキュリティ対策を取る人々が現れ、話題になっている。
その対策と言うのは、自宅の扉などを物理的に破ろうとした人に対し、
背後から自動的にメラゾーマを浴びせかけるというもの。
このセキュリティの導入を進めているY氏は、
『守ろうとするから破られてしまうというのはケツ結界から明らかなこと。
もはや守るという行為そのものが自己満足にすぎず時代遅れ。
攻撃してくるなら背中から攻撃してやれば撃退できるのも
防衛軍の経験から自明であり、極めて合理的。
これからは攻めのセキュリティの時代だ』
と述べている。
今はマホカンタ対策の為に先にいてつくはどうを放つ機構や、
対多人数攻撃のマダンテに切り替えるなどの検討を進めているとのことだが、
コストやバッテリーの問題があるため実現化は検討中の段階とのこと。
なお、これに対しパラディンギルドは
『極めて遺憾。お前の家に炎ガード100装備で乗り込んでやろうか』
『ケツ結界役などと言い放たれるのも不満でもはやセクハラの域。名称変更を強く希望』
などとコメントしている。
ところで常日頃から言っていることだがボーガは滅びるべきだと思う。
【言っていい?防衛軍での声かけマナー】
『洗礼お願いします』
防衛軍中このようなセリフを聞いたことはないだろうか?
所謂賢者業の人に対して零の洗礼を依頼している場面だ。
これを聞き入れるかどうかは個人の裁量に任せられる。
人道的観点から言えば、一時協力関係にある冒険者として、
可能な限り対応するのが望ましいだろう。
しかしそこは野良であり、様々な人がいるためそう簡単にはいかない。
このため口論になってしまうケースもあるとのこと。
『お前は魔物を背後から攻撃するのは汚いと思わんのか?いいからケツを拭けよ』
「賢者はお前の尻拭いをする職業ではない。汚れ仕事こそ前衛の仕事ではないか」
『いいから働けよウォシュレット』
「爪でつまめやコラ」
この始末である。これに対しM代表は
『難しい問題であるが、勝つためには各人が役割を果たす必要はある。
しかしながら役割を果たして欲しいならば、まずは「お願い」という形で
礼節を重んじて臨む方がトラブルは少ないと思う。
そこまで何故下手に出ねばならぬのだ、と思う気持ちも分からなくはないので
「洗礼お願いします」
というのはケラコーナ原生林地帯の原住民族の言葉で言うところの
「さっさとバフ消せよこのボミオス野郎」
であるとして話すことで多少は気が紛れることだろう』
と身も蓋もないコメントを残している。
それにつけてもボーガは滅亡させるべきだと思う次第である。
【毎年恒例の年末ゆだん防止運動始まる】
今年も残り一ヶ月を切り、忙しくなってきている今日この頃。
この時期は、ストレスのためか装備や宝珠の調整なく
ボスに飛び込んでしまうケースが多発する時期と言われており、
邪神の宮殿を始めとして各地の教会が多忙を極める状況になっている。
そこで冒険者ギルドでは、この時期は毎年ゆだん防止運動を実施し、
冒険者にゆだんなきよう呼びかけている。
『今年は鉄の金庫が導入されましたから、教会側も小遣い稼ぎが出来ず渋い顔をするんですよ』
そう言って同じように渋い顔をするのはある冒険者ギルド員だ。
『いまいまで言うと聖水持たずに行っちゃう子が多いんですよね。
皆慣れちゃってるから。職業スキル耐性オーケー、葉っぱオーケー…でもそこまで。
MPで苦労した時代はもう終わってますからね。
魔法の聖水?いやあ…そんな程度で凌げるなら良いんですけどねえ。
ほら、今回は鬱になる攻撃してくるのがいるじゃないですか。
アレはやられましたよね』
ギルド側ではチェックリストを用意して事前確認を徹底するよう求めていると言う。
『あとねえ…ネタだかなんだか知らないけど死亡フラグ、立てるのやめて欲しいですね。
白々しいっていうか。お前内心全力でビビってるんだろうって。
周りに余計な期待とか不安とかばら撒くのは精神衛生上よくないですね 。
特に今はクリスマスが近いですから迂闊に食事の約束があるとか言わないで欲しいですね。』
と、余計なコメントを出して締めくくった。
冒険者の皆様は年末に向けて教会のお世話にならないよう気をつけていただきたい。
しかし如何なる存在理由があるにしろボーガは滅びるべき定めにあるのだと思わざるを得ない。