キミは今、邪神の宮殿・三獄の入り口に立っている。
隣には3人の仲間…いつものバトル好きどもが話し合っている。
(ただし、自分もその中に含まれることは自覚していないが)
「今朝サブで4やけどやったらエライ目にあったでwww」
「ほほう~wおもしろい」
「誰も全く壁はいらんくて…諸々やりたい放題だったわw」
「wkwk」
どうやら、今日の邪神の宮殿の話題らしい。
対戦相手は「災いの神話」と「暴虐の悪夢」だ。
複数の状態異常を付与し、火力も高い相手である。
なるほど野良パーティならば「やりたい放題」かもしれない。
パーティ構成は三獄に合わせたバトルマスター×4。
仲間たちは三獄戦闘が以下に楽し…いや、ヤバいかを話し合っているようだ。
キミは…
選択>『やってみるがいい』
(どうせ大したことはないんだろ)と思いつつそう言った。
どうやらキミはこの戦いを勝ち抜くのに絶対の自信があるようだ。
あるいは、単にフラグを建てたいだけの愚か者なのかもしれない。
キミはやる気十分といわんばかりに三獄の門をくぐった。
ただちに同盟が結ばれ、バトルマスター8人が戦場に立った!
さあ、戦闘開始だ!
まずは…
選択>「すてみ」をして災いの神話に攻撃あるのみ!
キミはバトルマスターだ。となれば攻撃をするしかないのは自明!
普段僧侶であることも忘れてキミは災いの神話にきりかかった!
災いの神話に1100のダメージ!そこそこのダメージを与えたようだ。
(前のバトルマスターが1360ダメージを与えていることはスルーだ)
だが、後ろをみたキミは愕然とした!
既に死体が4つできているではないか!
なんということだ。
キミが普段僧侶というならば
最初は敵の様子をうかがうべきではなかっただろうか?
どうしてこう僧侶というのは職業を変えると血の気が多くなるのか。
キミはそう自省しながらも仲間に葉っぱをばらまき、
世界樹の滴をばらまいた。
しかし向こうのパーティはイマイチ連携が取れていないのか
死体を放置しっぱなしだ。キミと同じく血気盛んなのだろう。
でもキミは自分の事を棚にあげて(仲悪そうだな)などと考えているようだ。
暴虐の悪夢に攻撃を受けたキミは必殺技のチャンス!
ここでテンションブーストを発動した!
しかしどうやら暴虐の悪夢に付け狙われている模様…。
どうする?
選択>『テンションたまってるなら死なばもろとも!』
全身全霊斬りを災いの神話に放った!
キミは災いの神話に全身全霊斬りを当てることに成功した!
5507のダメージ!
だがその直後、キミは魔蝕とはやぶさ斬りに挟まれて死んでしまった!
キミは「バトマスなんて所詮そんなもんさ…」と満足していたようだが、
回りは魔蝕の呪いや混乱で大惨事のようだ。全く回りが見えていない。
ようやく復活させてもらったキミは
適当に反省して葉っぱ支援中心に動くことにした。
キミは間違っても自分の攻撃力に自信がない、とは言わないのである。
災厄のHPが半分を切っているので追い込めそうだが、
こちらの紙装甲ぶりも大したもので死体が減ることはないのだから、
回復役がいても問題ないのだ。
『やっぱり私が回復しないと駄目だな』なんて自惚れているようだが、
身の程をわきまえた方がいいだろう。
「阿鼻叫喚」
『世紀末か』
減らない死体にぼやくキミたちだったが、
モンスターは手を抜いてくれそうにない。
キミはひたすら逃げてアイテム使っては隠れて攻撃することにした。
それにいい加減怒ったようで、
災いの神話はキミをターゲットにしたようだ。
どうする?
選択>目の前のプクリポを盾にしてスタコラサッサだぜぇ!
絵面的にただの腰抜けに見えるが、これは立派な壁戦術だ。
キミはひたすら逃げ回ることにした。
逃げ回っているうちに災いの神話は後ろから不意打ちを受けて倒れた。
(どうだ、やってやったぞ)キミは微妙に勝ち誇っていたようだが、
暴虐の悪夢に真正面から斬られて死んでしまった。全くツメが甘い。
だが、こうなってしまえば暴虐の悪夢一体ぐらいどうとでもなる。
キミは…
選択>グランドクロスがコワイので遠巻きに逃げながら
人のいない所から攻撃することにした。
勝ちが見えると途端にヘタレになるあたり間違いなくキミは僧侶だ。
安定に逃げたくなるのが僧侶という人種だからだ。
キミは逃げながら攻撃をすることで目に見えて死ぬことは少なくなった。
しかしモノの見事におぞましいおたけびから
グランドクロスのコンボを食らっていたあたり、
やはりツメが甘いと言わざるを得ないだろう。
だがしかし生き残りが葉っぱを使用して事なきを得た。
おめでとう、キミは死亡フラグを克服したようだ。
続く