【便所のタワシ】
回復魔力+38
最大HP+5
重さ+4
虫を殴るとたまに好かれる
※おもな性能のみ記載
まず、何故便所のタワシから紹介を始めたかと言うと、
「便所のタワシ以前のスティックはアタッチメントを取り替えただけの違いにすぎない」
と言われるようにどれも大差ないからである。
それがドラゴンなんとかだろうが、ゴルフのスイング練習棒だろうが、
マイユ最強棒であろうが変わりはないのだ。
このタワシの利点は2つ。
・HPが増える
・大量生産品のため安価に購入できる
ということだ。実は便所のタワシの用途にはあまり使われない。
実際に「洗剤は別売りです」と説明書に書かれており、
使用者はMPと謎の技術を駆使して体から捻り出す必要があるのだ。
洗剤で洗う対象は便器ではなく生物に向けて使う。
汚れる前に洗わないと意味はないが。
【夜間工事棒】
回復魔力+63
重さ+4
最大HP+6
呪文発動速度+2%
速度原理主義者推薦
またしてもスティックの歴史が飛ぶが、
タワシ以降のスティックはしばらくはスットコ暗黒期が続き、
虚飾に塗れた貴族が家で飾る以外取り立てて良い効果はなかったのである。
そこに現れたのが夜間工事棒だ。
かねてからスティック業界は速度原理主義者どもが幅をきかせていたわけだが、
このスティックについている念仏を2%早める効果が
彼らをより一層調子づかせてしまったのである。
【ファンタうまい棒味】
回復魔力+66
重さ+4
戦闘開始時50%でキラキラポーン
最大HP+6
最大MP+12
無果汁
豊富なMPと開幕キラキラポーンを武器とした変わり種である。
当初、このスティックは速度原理主義者どもに真っ向から勝負を挑んだのだと思われていた。
だが実際のところ、速度原理主義者どもと戦争になることはなかった。
「錬金関係なしに最初だけ持つとかしとけば良いんじゃね?」
の一言で済んだからだ。
この「持ちたいヤツは持てば良い」のスタイルにより全面戦争は避けられたのである。
なお、うまい棒ピザ味は三月までだから食べるように。
【ラクリマタクト】
回復魔力+69
重さ+4
戦闘開戦時30%で聖なる祈り
MP消費しない率+3.0%
最大HP+6
最大MP+6
ラクリマって何?
改革派開幕祈り教がMP無消費派と組んで開発されたスティックである。
当初このスティックには業界全体が震撼した。
「たかが30%程度では確実性にかける」
「期待値で見れば聖水一本にも満たないような効果如きが速度に勝てるはずがない」
「どうせ錬金で速度つけるだろうが」
などと負け惜しみに似たコメントを残すぐらいには
速度原理主義者どもを揺らしたと言われている。
なお、筆者も負け惜しみを言い放った方だ。
【ふるくてつよい棒】
回復魔力+74
重さ+4
最大HP+6
開戦時50%で聖なる祈り
呪文回復量アップの効果時間+5秒
改革派御用達
古い発掘兵器が強いというのはファンタジー世界のロマンなんだよ、的なアレ。
でも作られたのは最近。
意味不明に聞こえるが、
古の技術に現代が追いついたとかなんとか適当なごまかしを言えば説明がつく。
しかし
「品種改良されてない農作物はうまくないくせにこいつは生意気ではないか」
「いにしえ風とかで別に実際古いわけじゃないんだろ。古いの食べたらお腹壊すし」
とか感情的になってけなす一派もまだいる。(たぶん)4000年前ナメんな。
性能的には速度原理主義者ざまあ。
ラクリマさんは残念すぎたため、古代の人ぷっ殺すとか思ったとか。
たぶんもう死んでる。
【自慢用鈍器】
回復魔力+80
重さ+8
最大HP+7
呪文発動速度+2%
MP消費しない率+3%
日和った仕様
仕方ないので保守派どもが手を取り合った無駄な抵抗の一品。
でもHPと重さによる特徴のせいで割と売れた。重さ信仰も根強い。
友達の家のトロフィーを武器にしてぶん殴りたいという
少年時代の心を忘れなかった人がデザインした。
その人は本当にぶん殴ってカツ丼食ってるらしい。
【羽ペン】
回復魔力+86
重さ+6
最大HP+7
開戦時50%で聖なる祈り
呪文発動速度+2%
速度原理主義者歓喜
古い技術と新しい技術の融合とかそういうやつ。もはやいうまでもなく最強。
この武器を持てばみんな幸せになるのだ。
MP?重さ?そんなものが腹の足しになるわけが無かろう。
【ドライフラワー】
回復魔力+99
重さ+8
最大HP+8
開戦時50%で聖なる祈り
心で祈ったらたまに叶う
…という名の改革派突然の裏切り。
祈り維持を名目にとうとう速度原理主義者どもを排除し始めた。
ドライフラワー持ってる僧侶がいたら裏切りものだから注意だ。