緑玉出して誘われた。
それ自体はいい。喜ばしいことだ。
御社を志望した理由は特にないが、全力で働こうじゃないか。
しかし…主催者がエル♂で、パーティメンバーがエル♂で、
同盟側集めるために入れ替わりで入ってきたメンバーがエル♂なんだが?
まさかってのか?
「これ…エル♂8かな?」
「なんだかそんな気がしてる」
「ま、まだ♂8って決まったわけじゃないし!エル♀いるかもしれないし!」
「♂だけだとやる気下がるなー」
お前ら正直だなオイ。
最近職場が♂ばっかりだとやる気が下がるみたいなことを
話の前段に置いた講演をした人が
女性蔑視だとかで炎上食らったらしいぞ?大丈夫か?
知らんけど。
案の定エル8だったが、エル♀も2名いた。
結果的に奴らのやる気は保たれた形になったわけだがそれでいいのかお前ら。
勿論そんなパーティ内トークの内容は同盟側には全く漏らしていない。
コイツら理解者だな。
しかし完全に主催者の趣味だったことは普通に判明した。
なんだ、私の魔力<エルフか?そうなのか?私の体が目当てなのか?
いやどっちにしろ戦力目当てなら体目当てか?わからん。まあいいや。
このパーティ、やたらノリがいいためパーティ内チャットは途切れることがない。
これが同族効果というやつか?結果的にはいいパーティかもな。
そんなノリで始まった防衛だったが、大して打ち合わせもしていない。
・パーティはまもまも盗賢 道道魔戦占
・フォースは雷(ストーム)。光の場合もあるが今回は雷ベルトPT。
・9:20までに最初のデスタンを片付け、占を中心にクロックチャージして占以外北上
そんな程度である。
大まかにいうと、占い師一人が結界を防衛(通称ワンオペ)し、
その間に全軍突撃をもってデゾスとマッゼを討滅する作戦である。
占い師が何やってるかは知らないが、
昼の占いさんはあまりのギリギリっぷりから
「胃腸薬が欲しい」と言う程度には負担がかかるレベルだ。
しくじれば全滅なのだから要求されるレベルも高い。
そして本体が遅れれば遅れるほど状況は悪くなる。
難度高めの陽動作戦といっても良いかもしれない。
実際昼はどちらかがしくじるパターンが多かった。
と言うわけで、我々の任務は可能な限り早くデゾスを討滅することにある。
次から流れを追っていこう。
続く