まずはゆうたが、太陽の石をかんくや姫のところへ持って行きました。
「たぶんこれじゃね?知らんけど」
ゆうたが太陽の石らしきものを差し出すと、かんくや姫は鑑定をして言いました、
「どうみてもただのつけもの石です。サポだけ120で倒すとかズルしたんじゃ?」
「とんち効かせてなんとかなる運営じゃないでしょ。いや…倒したは良いんだけど。いしつぶて100万発で。どれがドロップした太陽の石かわからんくなった」
「アホですか?」
トンヌラは、たくさんの腕の良い職人を集めて見事な輝天のブーメランを作らせました。そしていかにも速度が21%以上であるかのように見せかけて言いました。
「ほら、詠唱時間が最短の一秒!間違いなく21%超えてるでしょ!」
「装備すんなバカ。あと早読み発動させてドヤるな。RMTで垢でも買ったのかドシロウトめ」
「21%とかパルプンテ限定で無理に決まってんでしょーが!19%で億超えてんだよクソが!!」
クラウドは勇者のつるぎ改を手に入れてきました。
「異世界ソシャゲコラボのツテで手に入れてきた。諭吉が10人ほど飛んだぞ」
するとかんくや姫は、一目見て言いました。
「勇者のつるぎはオリハルコン製でしたよね。わたくし程度の攻撃では折れぬはず」
「試してみれば良い」
かんくや姫は着替えてくると光魔の杖を持ち出し、全身から膨大な魔力を噴き出してカラミティウォールを放ち、勇者のつるぎを粉砕してしまいました。
「偽物だったみたいですね」
「ふざけんな!その装備最低でも攻魔とMP3000超えてんだろ!!折れるわ!!」
ああああは、7つの石を持って戻ってきました。
「ああああさん、わたくしをバカにしているのですか」
「いやーすまねぇ、なんとか現物確保したんだけんど、ナドラガみてーなチビ宇宙人に邪魔されちまってよー。タダの石になっちまった」
「はあ」
「あと130日ほど待ってくれねえか?復活するってよ」
「気の長い話ですね…ちなみにその宇宙人はどうしたんです?」
「20倍竜閃砲も効かなくってよー。怒りの竜魔人になってギガブレイクでようやく倒したんよ」
「アナタ他に行くべきところあるんじゃないですか?」
最後のスクルト先生は広場BANされて戻ってきませんでした。
こうして五人のおじたちは、誰一人、かんくや姫をチムメンにする事は出来ませんでした。
おじいさんはかんくや姫に尋ねます。
「かんくやよ、おまえは本気でチームに入る気はなかったのではないか」
「簡単にクリアされたら悔しいじゃないですか。簡単に入ってしまったらチムメンのモチベーションが下がってしまいます」
この発言はブログで炎上騒動になり、危うくブログランキングを転落しかけましたが、その内ネタとして浸透していきました。
さて、この話がついに、運営の耳にも届きました。
そしてかんくや姫の対処パッチが完成し、バージョンアップ予告をしたのです。
運営と言えば、このアストルティアで一番偉いお方です。おじいさんとおばあさんはブログや広場民を使ってパッチ対処をなんとか阻止しようとします。
運営の力を持ってすれば無理矢理にでもかんくや姫を消去する事はたやすいことでしたが、運営はとても炎上を気にするお方だったので、無理にかんくや姫にパッチを当てようとはしませんでした。
運営とかんくや姫は雇用者とアンバサダーの関係となりました。かんくや姫はドラテン専属Vtuberとなって末長くエンドコンテンツで活躍しましたとさ。
おしまい