覚醒プスゴン討伐日誌(まともにやったばあい)
「ごきげんよう。早速ですが強ボスに行きませんか?」
奴が帰ってきた。
声を掛けてきたのは、ことあるごとに私を地獄に投げ込むソルジャー(フレ)だ。
最近はご無沙汰だったのだが…。
『道連れを増やしても?』
「歓迎する。自由に誘って欲しい。」
とりあえず今いるフレから行きたそうな人を…と。
ちなみに誘った時の台詞は、
『これから貴様には私と地獄に付き合ってもらう』
『シャチョサン、ツヨボスイカナーイ?ツヨイノソロテルヨー。』
だった。
私は一体何者だろうか。
『とりあえず揃えてみた訳ですが』
「シーンさんがハーレム好きなのはわかった」
『居たフレを誘ったらこうなっただけだ』
「そうですか」
『そうだ。浜辺でナンパだとか見栄を日誌に書いたが
実情としてはやっていない。全てはネタのためだ。』
何か哀れなモノを見る反応をされたが気にしない事にした。
「で、何処に行きます?」
主催フレが行き先を所望だ。
フレ1.地獄ならどこでもいい
フレ2.プスゴンは苦手
私.サボれるやつ
プスゴンに決定した。なぜだ。
しかも構成は戦武魔戦僧だ。
あの。サブヒーラーなしはデフォルトなんですか?
サボれないじゃー、ないですか、あはは。
ちくしょうよくわかってるじゃねーか。
『ところで私遊び人もできますけど』
「超僧侶お願いします^ ^」
無駄な抵抗だった。
大体超ってなんだよ。過労か?
早速スイの塔に向かう。
今回も例によって戦闘のヒントはなし。
一回経験はあるがパラさんが完全に封じて居たからな…。
まともに戦うことになるだろう。
でも問題ないでしょ、たぶん。
ノー作戦タイムで戦闘開始。
あー、なんだっけ。とりあえず攻撃力高かったよなー。スクルトかー。
いきなり一人魅了される。
とりあえずあちらはー、なんとかなるとしてー。
やられたら終わりだしー、天使かー。
二人目、魅了。
…天使開始…
あ、あれ?なんで皆さんこっちに向かってくるんですか?
皆様あっての私ですよ?
いや私死んだら終わりだぞーッ!
わかってんのかァー貴様らーッ!
…天使終
ズゴゴバァン!
ドッゴファアアアッ…
僧侶終了。
こんな時にわざわざ会心…かよ…
よかった…これでえいえんにサボれ…る…。
その後一分たたずしてパーティは壊滅した。
『皆様どういうことなんだこれは』
「とりあえず負けると思っていた」
「メガネ装備し忘れた」
「秒殺でしたね」
ノー作戦恐るべし。
信頼や絆など役に立たないのだ。
・魅了対策全くなし。メガネもそうだがツッコミするとかも考えてなかった。
・初手がスクルトとかやっちゃってる。
痛恨一撃余裕だし、僧侶一人なんだしおとなしく天使するべき。
・タゲとか考えてない。怒り食らうなら後衛がベスト。
怒り食らったら後ろに下がり相手の行動を封じるべき。
・おなかいっぱいで頭がまわりません。
などなど問題があったことを話し合う。
『ところで』
「なんですか?」
『皆様に殴られて死んだことは日誌でせんせーにチクりますので』
「ご自由に」
せんせーって誰だ。
二戦目開始。
とりあえず天使。
祈りを使い、回復しつつズッシード。
うまくタゲがこちらにうつる。
しかしズッシードつけてもまだ微妙とか…流石の体格だ。
押され切ったら前衛に合わせて反対側に回る。
自分以外がタゲられたら、とりあえず押す。
あとはもう回復と蘇生だけで手一杯。
スクルト使うヒマは若干あった。
ビッグシールドかどちらかは迷うところだ。
ダメージ数値をみているヒマがなかったので効果があったかはわからない。
『喋る、ヒマが、ない、ぞ!』
一応無駄口は叩く。
僧侶一人は本当に面倒だ。
ドMドSめ。どう考えてこうなった。
なんとか勝利。
危ない場面はあったが…。
魅了とか連発されたしマジ怖い。何回死ぬかと…。
「キラキラポーンで防げるんだけど。」
『知ってたし。』
忘れてた。
まあ、勝てたし、オーブも出たし良かった良かった…。
「で、次どこに行こうか?」
僧侶の受難は、
つづく。