背後からしのびよるねんどの腕・・・
とむらわれず埋没した死体のだんまつまのあがきが聴こえないか?
いな・・おそらくは幻聴だろう。
きんぎんパールプレゼント~という声が聴こえる。私は恐ろしくてとても宝箱の重層な仕掛けある扉を開くことができない。
たぶんブリキ製。ぺこぺこ音するもん。
思えば幼い頃、つぶらな瞳の子供たちは集まっては洞窟、お宝さがし、
夢のしとねをたゆたったものだ・・
今、まさにお宝をゲットしたというのに手が震えて・・・震えて・・・震えて・・・!
扉を開くとそこにはもうひとつの手があり、私の手をぐっと引っ張るではないか~~
イタイ~何すんねん。
中身は錬金石と小さなメダルでした。ハズレー
ああいくたの後悔と打ち寄せる波のような悲しみが告解の罪人のようにとぎれとぎれ聴こえるではないか・・・
おそらくはあの手はそののちの私自身の手に違いない。
ここで私は朽ち果て、次なる支配者を待ってとわの眠りにつくのであろう。