02. 邪悪なる意志って何?(後編)
パターンB. ガズバラン
教団の本に、「他の種族と争おうとも」という記述がありましたね。
ルティアナの意思は関係なく、ナドラガとガズバランが個別に争った結果ナドラガを封印したのかもしれません。
つまり5つの領界の封印全てが「ガズバランのくさび」であるという可能性です。
でもこれは無いと思います。理由は、
・もともとは奈落の門を守る目的で建てられた光の神殿に、
ナドラガの種族像はなかったのに、
ガズバランの種族像は他の種族像とならべられていた
(奈落の門が閉ざされた経緯において、ガズバランの優位を女神が認めている)
・アンテロがマイユだけではなく5種族の器を欲していた
・全部ガズバランがやったんなら、領界がそれぞれ氷とか嵐とかに小器用に分かれている理由がない
などがあげられると思います。
パターンC. 女神ルティアナ(ガズバラン)を騙る者
アストルティアを征服しようとする「魔族」等の存在が、
アストルティアの神々を互いに争わせることでパワーバランスを乱し、女神の磐石を崩そうと画策したという仮説です。
領界を封印するときにガズバランを騙ることで、
災禍の原因・邪悪なる意思がルティアナだと思わせて内部で争わせようとしたと。
これもないなと思います。
理由は、
・アグニースが消滅するとき、魔物がきえるときの紫の魔瘴じゃなくて、
光の粒になって消えていったので、
少なくとも魔物が施したものではないと思う
・神様を直接封印できるだけの力があるならそんな回りくどいことしなさそう
・劣悪な住環境を強いて、竜族全体を消耗させる理由がない
・シオンやマデサゴーラは、封印に触れたり神の緋石をみて、
「これは創生の力」とか「これは勇者の力を必要とする」とか
その封印が何の属性なのかをちゃんと分かっていたのだから、
そもそもガズバランかどうかなんて見破れるのでは(そういうもんでもないのかなぁ)
とかいろいろあげられるのですが。
個人的には、
「魔族という絶対悪を、勧善懲悪的に討伐することを目指す」よりも、
「安寧を取り戻したと思われるアストルティアの生活が、
実は竜族の圧倒的苦境の上に成立しているのだとしたら」というテーマのほうが、
よりストーリーに相応しいテーマと思うからです。
自分に思いつくのはこのA~Cのパターンだったけれど、
他になにか考えられることあるかなぁ?
もし思いつくことがある方がいれば教えてください。
なければ、パターンAをなんとなく前提としながら、
次回#03で「なんでナドラガ様封印されちゃったの?」を考えていこうと思います。
ちなみになのですが。
アンテロが消滅するときは、「紫っぽい光」になっていました。
魔物のものともまた少しちがうんですが、、
やっぱり、普通の竜族でもないのかもしれませんね。