A 脅威型…「自発的に悪意を有していたために封印された」タイプについて
竜族にまつわる石碑や文献を読む限り、
その竜族をつくったナドラガが元から悪者だったとは到底思えません。
以下に、ナドラガ教団の本部にある本を引用します。
" 創生の女神の子たる 7柱の種族神
竜族の神 ナドラガは その中で
最初に生まれし 長兄の神と されている。
ナドラガは 女神ルティアナより
弟妹たる 6柱の神が創りし 種族たちの
繁栄と共存を 見守る役を与えられた。
ゆえに ナドラガのつくりし 竜族は
その役を 果たさなくてはならぬ。
たとえ 他の種族と争うことになろうとも。 "
-『竜族の神 ナドラガ』
「全然見守ってくれてないじゃんか」っていうのは置いておいて、
少なくとも、創生の時代においては
ルティアナから信頼されて、世界の平穏にあたり重大な役割を担っていたのが分かります。
その上で、ルティアナに封印されたらしいということを考慮すると、
ルティアナの意思に背くことを企てたんだろうけどそれは何でしょうね。
以下関係ありそうなもの。
A-1.【怒れるガズバラン】
"怒れるガズバランが 打ち込みし炎のくさびを 取り払わんとする者よ。"です。
「神の怒りに触れる」で真っ先に思いつくのは、やっぱ人間(この場合オーガかな)の不信仰という罪ですが、
この場合だと、やはりナドラガがオーガなりアストルティアに危害を加えようとしたからでしょうかね。
エルドナ以外の神様は、いかに魔族が侵攻しようが種族同士で争おうが病気がはやろうが、
基本的には不干渉だったと思うので、
ナドラガが直接悪い方向に干渉しようとしたのに対して、同じ神の立場から怒ったと考えるのが自然だと思う。
A-2.【竜族の使命について】
…さっき挙げたオルストフの本棚より。
「他の種族と争おうとも」という一節で想像できるケースって、
例えばレイダメデスのとき、
他の種族を犠牲にしてでも尊属しようとした人間に対して
「それは秩序を乱してるでしょ」ってことで竜族が怒ることはありえるかもしれない。
(500年前の災いのとき、竜族は飛来しなかったのだけれど)
DQ9の神話だと、グランゼニスが人間に幻滅して滅ぼそうとしました。
「世界を見守る」という立場の竜族が、「もうこの人間たちあかんわー害悪でしかないわー」みたいな感じで失望したとき、
なにか、ルティアナに反するような思想と行動に走ったのかもしれません。
これは全然関係ない話なんだけど、
「ドラッグオンドラグーン」というゲーム(スクエニ)があるのですが、
そのEDのひとつでは、
神の審判であるドラゴンが、人間を絶滅させようとするのですよ。
思い出してしまった。
"はるか かなたより
世界を見守る 聖なる者たち。
彼らは 地上で 争いが起こると飛来し
その大いなるチカラで
またたく間に 平安をもたらしたという。 "
-『空の民 竜族』
A-3. 【創生の霊核】
元々「奈落の門の向こうにあるヤバいもの」って創生の霊核なのですよね。
マデサゴーラが自らを「女神に挑む挑戦者」と称したように、
ナドラガも、創生の力を得て、母なる女神たるルティアナに反旗を翻そうとしたのかもしれませんね。
もしかしたらその企みは半分くらい成功してしまったのかもしれません。
マデサゴーラが「ねじれたる異形の大地」によって古き神の遺跡を侵食したように、
アストルティアから異世界に移動した大陸の一部を、
ナドラガは、創生の力を行使して、現在の領界の形に侵食したのかも。
そうすると、地図が「アストルティアの世界」にならんで「ナドラガンドの世界」になっているのも少し分かる気がする。
A-4. 【古き神の遺跡の壁画】
これ!!!!!!
もょもとさんが、前回のコメント欄で教えてくれたのです!
さっそく出社前に撮りにいってきたよ!
"巨大な竜が 地上を襲っている絵のようだ。"
大きな竜と、その周りに竜の群がいます。
腕の生え方・翼の大きさなどから、 ガイアのような大型のやつ、
あるいはドラクロンにいた飛竜くれたボスやクロウズみたいなのに見える。
勇者が退けてきた脅威に関する文献はグランゼドーラにあるけれど、
ここは、もともとはグランゼニスを祭る神殿だったはず。
神の遺跡にある壁画ということは、
神にまつわる戦争に関するものなのでしょう。
つまり、なにか神に匹敵するような力をもった竜の存在を想像させるわけで、
それってやっぱり…ってなります。
次回、Bの「自己犠牲型」封印について考えていきます。