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調理を継ぐ者

ティソナ

[ティソナ]

キャラID
: ZV419-388
種 族
: ドワーフ
性 別
: 女
職 業
: バトルマスター
レベル
: 106

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ティソナの冒険日誌

2017-11-14 17:33:33.0 テーマ:その他

とある元神父なコンシェルジュ 2/2

注意)創作ものの続きです。苦手な方は読み飛ばし推奨。

まばゆい閃光と共に轟音が鳴りひび、かなかった。
しかし、呪文はふうじられている!

「間に合いましたわ」
凛とした声が静寂に加わる。これがもし記憶にない声であれば、何と心躍ることか。
空間に表れる黒い球体。
王国の暗殺部隊や、上位魔族が使うルーラとは異なる空間転移魔法。
その中から楚々とした歩き方で、メイド服に身を包んだ女性が姿を見せる。

随分と遅れた登場じゃねぇか。
「申し訳ございません。こちらも立て込んでいたもので」
彼女の背後から黒い糸がキラーマシンを絡めとっていく。
それも意に介さずスカートの両端を軽く持ち上げ、片足を下げ完璧なカーテシーを見せる。
動けないキラーマシンは、静かに転がった。

上着のポケットから、紙巻を一本取出し咥える。
内ポケットから銀色を取り出すと、柔らかく冷たい手のひらが俺の手に触れ、銀色を優しく取り上げる。
抗議する間もなく、手に持った銀色を軽く手首のスナップを効かせて振りぬくと
(カキン、シュボ)
乾いた金属音とともに火花が散り、小気味よく火が灯る音がする。
「メイドの嗜み、ですわ」
諦めて火を貰う事にした。

一息燻らせ、自分を落ち着かせたところで話を進める事にした。
『これは借り一つということで(だな)』
傾国の美女と声がハモる。虫唾が走る。
理解できない表情を見せていたか、何かに気づいた様子を見せる。
「この子はうちの子ですの」
同時にキラーマシンを指す。

ほぉ。魔族からの刺客ってわけか。
「貴方が居るのにそんな無駄な事は致しませんわ。当家所有の仲間モンスターと言えばお分かりいただけますか?なのでご返却をお願いいたしたく。」
ま、だろうな。なんで毛玉が居ないのかと思っていたがな。
ソッチの毛玉がウチの緑を亡き者に
「する訳はありませんわね?」
こえぇぇぇから、慈愛の微笑みに殺気込めんな。

「二日ほど牧場から離れていたキラーマシン一体が、何者かによって強奪され改造されそちらに襲い掛かった」という事です。
それを信じろって言うんだな。
「はい」
ま、うちに攻め込む理由も無ければ、その気になったらその必要も無いからな。
「ご謙遜を。ともかく信じて頂けると解釈してよろしいのですね?」
そうだな。
明らかに安心した様子で吐息をもらす美少女。何も知らなきゃ、こちらが赤面の一つもしたくなる光景だ。

なら、こいつはどうする?動けないキラーマシンを親指で指さす。
「もちろん、当家に返却頂き修理して主の元に返します。これもご主人様の大切な財産ですから」
持ち帰る分には依存はねぇよ。
それより・・・

「何者かはこれから調べますわ。ええ、せっかく壊さないようにご尽力いただきましたし。」
け!てめぇの為にやったんじゃねーよ
「娘さんの為ですよね。それはそれで、こちらの意に沿いますので」
そうかよ。
そんで、犯人に心当たりはあるってのか?

微笑みを絶やさない美少女がたたずみ、その背中から出る黒い糸が青い岩の魔物を削り取っていく。魔物は悲鳴を上げているのだろうが、封印の魔法の為声は聞こえない。聞きたくも無いが。
中から出てきたのは、銀色のキューブ。
「これ、ですわね」
ほぉ。例の5000年前のってヤツだな。まだ解禁されてねぇだろ?
「冒険者にはそうですね」

『本当に貴方(お前)の仕業ではないの(か)?』
見事にハモる。鬱陶しい。今度は美少女から微笑みが消えた。
お互いに首謀者では無さそうだと確証が得られたことは、双方にとっては収穫だろう。
そして、静かに青い岩が砕けて壊れた。
それを合図に少女はこちらに背を向け、黒い糸でキラーマシンを担ぎ上げる。

それを乱暴に放り投げた放物線の先に黒い球体が浮いており、その中に吸い込まれていった。
大きな音が出ると予測していたこっちの脳に、気持ちの悪い違和感と同時に大きな音が出ずに済んだという安堵感が広がる。
「それでは失礼します」
再び微笑を取り戻し、完璧なカーテシー共に黒い球体に美少女は姿を消す。
吸い忘れて放置していた紙巻に気づいた俺は、塩代わりに紙巻を消えつつある球体に投げ込む。
だが、黒い球体から出てきた手が持つ携帯灰皿に受け止められてしまう。
黒い球体が完全に姿を消すと、周囲から殺気が完全に消える。

「ばたーん!がっしゃーん」
扉を開ける音かよ。それから壊してんじゃねーよ。
「壊れたら直してよね」
壊したのは自分で直せ。
で、料理は出来たのか?
「うん。とりあえず、バラパスとアクロバーガー置いといた。残りはオルフェアの料理ギルド行ってくる。」
そうか、気を付けてな。
「うん!」
元気にルーラで飛んでいく姿を眺めつつ、俺は定位置に戻る。
ポケットにはもう紙巻きは無い。

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