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天星の護りの手

アスカ

[アスカ]

キャラID
: FG906-006
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: 旅芸人
レベル
: 133

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アスカの冒険日誌

2019-09-15 15:37:53.0 2019-09-15 20:01:25.0テーマ:その他

とある蒼天の外伝「第4回-1~英雄への道筋 (前編) ~」

こんにちは~今回の妄想物語は、時間軸が変わります。
主役は「かいりさん ぱにゃにゃんさん マユミさん」

前後分けの前編公開となります。後編は少しお待ち下さい♪
後編は驚かれる要素が出ますので、先に言います。

「ごめんなさい」

どうなるかは、お楽しみに!では、本編へどうぞです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

海中 レヴィヤルデ艦内。

船はオセアーノンとの戦いで受けたダメージを補修した後、
現行の全速力で離宮へ向かっていた。
「ソナー反応は?」
「今のところナシ。突入したヤットの方は大丈夫かしらね?」
「離宮に無事に到着したのはいいが・・・当初より人数がな」
「だが、我々の無事を知ったアスカが、突入すると通信が
あった以上、こちらも・・・」
ロスウィードが拳を握って、向かう事以外に出来る事がない
自分を悔やんでいると

「だったら、早くいけば良いのよ!!」

みんながそれぞれの心配を口にしている中、黒髪の女性
”かいり”が立ち上がり大声で言う。

「アンタ!さっきの通信のやり取り聞いていたの!」
「今、レヴィヤルデの速力は3分の1減ってる。
どうやっても半日かかるんだぞ」
「そこはこう・・・あれをこうして・・・これで良いんじゃないの?」
「「「出来るかぁー!」」」
ワーギャと騒ぎ始める。そこへ

「おちつかんかポ!!」
と、かいりを含んだ騒いでいた全員に
うりぽのエンド・オブ・ジーンのタライが再び降り注ぐ。

小気味良い金属音が鳴り響き、落とされた全員が
痛みに悶える。

「ま、また かど・・・かど…がね」
「なんで・・・またアタシまで・・・」

そんな光景を少し離れた所から、見る二人の妖精。
「もうーまた無茶な事いってる」
「でも、かいりらしくて良いじゃない♪」
話すのは、ぱにゃにゃんとマユミだった。

「ホント、かいりは出会った時のまま」
「そうね、私たちを助けてくれた。・・・・」

            ☆

数ヵ月前、ヴァース大山林。

ウェナ諸島の豊富な水源で育った優美な森林や
果実がそこかしこに群生していた。そんな雄大な森で
突如、大きな音が鳴り響いた。

林から樹木をバキバキとなぎ倒す音がし、その中から
二つの光が飛び抜ける。
「マユミ!急いで!」
「待ってよぉー!ぱにゃぁー!」
小さな光の正体は、妖精だった。

その後ろを緑のでっぷりした巨大な体に、獣の毛皮を
身に付け、手に持つ大きなこんぼうを振り回しながら
ボストロールが追いかけてきていた。

「普段ちゃんと隠れているのに、なんで見つかるの!」
「ねぇ!ぱにゃ!あのトロルさん何かおかしい!」

マユミに言われて、逃げながらぱにゃにゃんは
少しだけ振り返って、ボストロールを観察すると
体から紫の煙が漂っていた

「あのトロル!魔瘴に侵されているわ!」
「ええー!」

その間に、ボストロールはズシンズシンと
追いかける速度を上げ、二人の手の届く距離まで
来てしまう。捕まりそうになり
「くぅぅー!”メラ”ぁー!」
「”ヒャド”ぉー!」
と、ぱにゃにゃんの指先から火の玉が、
マユミの手から小さな氷のやいばがそれぞれ
ボストロールの手に向かって放たれる。

二人の攻撃は、見事に掴みかかろうとする手に
命中し、痛がるしぐさを見せる。
「やったぁー♪」
「喜んでる場合じゃないよ!逃げるよ!」
二人は急いで逃げる。がそれを見たボストロールは
突然、腰を落とし構える。

その気配に、マユミが先に気づく。
「わわっ!トロルさん、何かしようとしてる!」
ぱにゃにゃんも後ろを振り向く。
「あれは・・・張り手で突き飛ばす攻撃の構え?」
と考えた一瞬に、ボストロールは手を付き出した。

すると、空気が何かに押され圧縮され、空気砲の
ように質量を持った何がが飛び、二人に襲いかかる。
「わわぁ!」「きゃぁー!」

そのまま吹き飛ばされ、近くの茂みへ
突っ込んでしまう。そして、ガサゴソして
二人が茂みから這い出す。
「イタタ・・・ただの張り手で・・・!」
「しんくう波!・・・じゃない?・・・はわわ」
「なにいってるのよ!あれって簡単につかえ・・・?」
何か言った後にブルブルと指を後ろに差して、怯える
マユミを見る。それに従って、ぱにゃにゃんが振り返ると

後ろにおどろおどろしい雰囲気で、獲物を追い詰めたような
不気味な笑みで二人を見るボストロールが居た。
「あは・・・アハハ、これって・・・最大のピンチ?」
マユミも怯えた顔そのままで、縦に頭を振る。

ボストロールはこん棒を大きく振りかぶった。二人も
恐怖で動くことが出来ず、運命を受け入れかけた。

・・・・その時!

「そこのデブッチョ!待ちなさい!!」

女性の大声が響いた。

つづく
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