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天星の護りの手

アスカ

[アスカ]

キャラID
: FG906-006
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: 旅芸人
レベル
: 133

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アスカの冒険日誌

2019-11-27 09:08:49.0 テーマ:その他

とある蒼天の外伝「第23回~もう一つの誘拐~」

これは蒼天のソウラの二次創作になります!執筆者の
独自解釈などが含まれます。そういった関連の事が苦手な方は
注意が必要です。それでも良い方は進んでください。

前回に引き続き、「かいりさん、ぱにゃにゃんさん、マユミさん」
のお話になります。

ーー本編ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガートラントへ向かって帰る道すがら、戦いで少し疲れたのか
かいり達は近くの岩場と川のある場所を見つけて休んでいた。

「かいりー帰ったら、今日は何を食べようかなー?」
「そうね、私は好きなものいっーぱい食べるわ!!」
「また、バトルステーキでしょー」
そう二人が話していると、ぱにゃにゃんは今日の
クエストの用紙を眺めながら、

「ねぇ、かいり。私たちと初めて出会った時の事を覚えてる?」
「ん?・・・あ、うん」
急に聞かれたかいりは、上手く返せなかったがすぐに
思い出すような感じで

「あの時・・・二人が魔物に襲われていて、それをたまたま
通りかかった私が助けようとして、逆にピンチになって・・・
そしたら二人からスッゴい力を貸してもらって、魔物を倒した
んだっけ。」
「そう、またいつああいうのが出てくるか分からないわ。
特に・・・かいり。これからもう少ししたら・・・」

ぱにゃにゃんが、何を思い出すように頭に手を当てると
「ヴェリナードへ行く。私が前に知り合ったソウラの仲間
ギブが他の冒険者達を集めてるって言う噂を聞いてね。」

かいりは二人に自分が参加する事になっている
”離宮突入部隊”の話をした。

「・・・という訳で、すぐにでも行きたいけどまだ時期的に
早いから行ってないけど、そろそろ向かう予定よ」

妖精二人は、”うんうん”とその話を聞いて、マユミは
ニッコリ笑い、ぱにゃにゃんはムッフッフと自慢げに
笑う感じで

「それだったら、私たちの力も役に立つね」
と言うが、かいりは頭を傾げてしまう。ぱにゃにゃんは、
その反応に話をしてたのに、

「かいり・・・あなた、忘れてるでしょ?」
「へっ!?・・・お、覚えてるわよ!えっーと、パーってして
ドドドドッ!と、して戦ったよっ!」
手や体を使って、何かを表現しようとしている。マユミも
そんなかいりの隣で、動きをマネして同じように一緒に
動かしていた。

その状態に手をまた頭に当てて、今度はため息をつく
ぱにゃにゃん
「もうーあの時、力を貸してあげたでしょー」
「えっ!・・・えーと、フォ・・・フォ・・・んーと」
「フォームリンクだよ~かいり」

マユミがかいりの耳元まで来てささやいてくれる
「フォームリンクよ!」
かいりは、胸を張って謎の自信たっぷりな表情で
言う。ぱにゃにゃんは、ジト目で一瞬かいりを見つめたが
すぐに切り替えて、

「”フォームリンク”。今からちょっとだけ
その練習をしない?」

そう持ちかけると、かいりは初めて使った時と同じように
二つ返事で答える。練習はかいりとぱにゃにゃんの二人から
始める形になり、マユミは見学する事になった。

「はい、深呼吸してー」
と、ぱにゃにゃんが言い、かいりは言われた通りに
深く息を吸う。そして、
「フォームリンク!!」
ぱにゃにゃんがかいりに向かって手をかざすと、その体は
光を放ち、粒子状になり、かいりの中へ融けていった。

それと同時に、かいりにぱにゃにゃんと同じ、
コウモリの羽と尻尾が小さく生える。
「リンク完了よ♪」
と、かいりの中からぱにゃにゃんの声が聞こえる。

「初めて使った時も、そうだったけど自分の中から
声が聞こえるのは、ちょっとびっくりするわね」
そんな事を話していると、ぱにゃにゃんから
武器を取ってみてと言われ、かいりは自身が背負う
両手剣の柄に手をかけ、抜刀する。

そこから今の自分とさっきまでの自分との違いを感じる。
「両手剣があんまり重くない!?むしろ、小さい頃に鍛練で
振ってた木刀とかに近いわね」
かいりは自分の両手剣を片手で振り回しながら変化を
確かめていると、

「私のリンクは、リンクした相手の力を大きく伸ばす。
片手で重い両手剣やオノを扱えるほどの怪力が備わるわ」

二人が佇みながら、対話している姿を楽しげに少し離れた位置で
見ているマユミ。

その時、背後に不穏な人影が忍び寄る。

その気配に、マユミが気づいた時には既に遅く。手が伸び、
捕まれてしまっていた。
「かいりー!ぱにゃー!助けてー!」
マユミが叫ぶ!

続く
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