目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

天星の護りの手

アスカ

[アスカ]

キャラID
: FG906-006
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 132

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

アスカの冒険日誌

2021-02-13 21:12:49.0 テーマ:その他

とある蒼天の外伝「第106回~最高のパートナー④~」

これは蒼天のソウラの二次創作になります。執筆者の
独自解釈などが含まれます。そういった関連の事が苦手な方は
注意が必要です。それでも良い方は進んでください。
 
ー本編ー
 
「”お前は何も救えない”…」
 
大男はそう一言呟いた。それは変哲もない言葉だった。
しかしフツキはそれに対して
 
「……今、何を言った?」
 
「聞こえなかったか?…お前には何も救えないと言ったのだ。
お前を助けに来た仲間も、この村も……

………”昔救えなかった相棒”もな…」

 
そう男が言い放った時、フツキは動いていた。短剣を
相手の首元に向かって突き立てようとする。その目は激情に
彩られていた。しばらく猛攻が続いた。だが
 
男はフツキの動きを見切って、突き出して来たフツキの腕を握り、
宙に持ち上げてしまう。
 
「離せッ!!」
 
「……お前には先にこの村の行き着く果てを見てもらおうか」
 
男は手に紫の霧を纏わせて、それを暴れるフツキの目の前に
突きつけた。
 
「何を…!……!!!」
 


 
フツキは霧の中に見えた情景を見せられる。
 
材料を届けるのが遅れ、病が村中に一気に蔓延し病床に伏す
村人が大幅に増え、苦しみを和らげる薬草を取りにいける者も
いなくなり、やがて病にかかる事があまりなかった高齢の者にも
病が広がり、村長や薬師も皆一様にもがき苦しみ、
悲痛な叫び。助けを求める声を上げながら、ひとりまたひとりと
倒れ、息を引き取っていった。
 
もはや手遅れとしか言いようの無い状況の中
一人で霊薬を作り上げ、それを持って
フツキが一番救いたかったドワーフの少年の姿と声が
目の前に写る。
 
ーーエルフのお兄さん…助けて……苦しいよぉ…
 
ーー大丈夫だ。あきらめるな!まだ助かる!頑張れ!
 
ーーうん…ボク頑張る…元気になって…外であそ…
 
フツキが手を取ろうとした時、少年の腕はだらりと力なく
落ちた。それはかつて、病に蝕まれていた事に気付けず
自分の手の中で息を引き取った相棒と少年の姿とが重なった時
 
霊薬の入った瓶がするりと手から落ち、床の上で
ピシャーンと大きな音を立てて粉々に砕け、
液体ともに弾け飛んだ。



 
それと当時にフツキは大声で叫んだ。ただ事ではない叫びに
リルカは、男を睨みつけ
 
「お前っ!!何をした!!」
 
男は持ち上げていたフツキを地面に降ろす。が、フツキはその場で
腰を落とすように座り込んでしてしまい、動かなくなってしまう。
 
「なぁに・・・ちょっと幻を見てもらっているのだよ…。”我”には
手が必要でな、お前たちから優秀な人材を取ろうと思ってな…」
 
自身の思うように事が進んだのを喜んでいるのか、言葉の節々から
小さな笑いが漏れ出していた。マイカは遠目にフツキを観察する。
 
「フツキさん!…貴方が今、見ているのは”幻”です!
惑わされないで!!」
 
何かを察したマイカは大声で語り掛ける。
「させぬ…」
 
男がボスエミューに手をかざし力を送り込むと、再び尋常では無い
暴れ方を見せ、クモノで体全体を押さえているマイカに強い負担が
かかり、足が引きずられる。
 
「……マイカ!こんな状態じゃなければ、今すぐにでも
殴ってやれるのに!!」
 
「ふははは!滑稽♪滑稽♪…しかしその尻尾を離せば、次どうなるかな?」
 
「何を言って…?」
 
「ただ、そのエミューに力を送っているとでも思ったか?…お前が
その尻尾を離せば、次その毒針でお前の妹を刺すように命令を出している。
……それでも尻尾を離し、殴りに来れるかな?」
 
と突然、突き付けてきた。リルカはその言葉を聞いた時、
尻尾を強く握りなおした。しかし、持っている感触から
このボスエミューが尻尾で器用に妹を刺せるとは思えず、
だが男が操っている姿も目にもしていたため全くの嘘とも
感じられず、もう一度睨み
 
「ハッタリだ…!」
 
「フハハ!・・・信じるか信じないかは自由だ。時間が許す限り考え
好きなようにすれば良い。ただし…その”時間”があればの話だが…」
 
そう言われリルカは、ボスエミューの体全体を抑えている
マイカの方を見る。今も糸を握り、引き止めているが
その表情は強張っており、もうギリギリの状態である事が
見てとれた。この状況で離せば、マイカがどうなるのか
リルカは察した。
 
「さて、最終段階だ・・・」
 
続く
いいね! 6 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる