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天星の護りの手

アスカ

[アスカ]

キャラID
: FG906-006
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 132

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アスカの冒険日誌

2023-08-19 21:50:52.0 テーマ:その他

『三姉妹の物語〜絆のアカシ〜』 第20話

※蒼天のソウラの二次創作です。実際のキャラの
掛け合いなどに違いがあるかもしれません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アスカがレヴィヤットから、島に迫る危機を知り
屋敷へと駆け出した同じ頃。

その屋敷では、昨日から引き続き
マイカとマーテで、進められているピアスの強化。

【ドンッ!】

しかし、結果は芳しくなかった。何度も爆発が
繰り返される状況にあまり変わりはない。

「もぅ〜!どうしてなの…材料は完璧、手順も最適化
出来る所まで、お養母さんと一緒にやったのに…。」

と、マイカは焦っていた。その近くには、失敗の残骸と
思われるピアスらしきものが何個も転がっていた。
マーテは、本を読みながら何かを考察するように思考に
ふけっていた。

「これ以上…やれる事思いつかないし、もう一度同じ
手順でやってみるしかないかな」

マイカは再び、釜に必要なもの放り込む準備を始める。

「待ちなさい…マイカちゃん。それではまた失敗してしまうわ」

「え…?でも、もう”出来る事”は無いのよ?」

マーテは読んでいた本を、ピタッと閉じてマイカの方へ
歩み寄ると、頭に手を置き笑みを浮かべながら

「……確かにお養母さんから見ても、”製法に関して”は
もう出来る事は無いわ。でも、思ったの…」

そうして乗せた手を優しく撫で始める。

「貴女が今のピアスを作る事が出来たのは、
リルカやアスカ…お姉ちゃん達を大切に強く想う
”その心”があったからじゃないかな?ってね。
最初に作った時の気持ち…それを思い出して
もう一度チャレンジしたら、出来るかもしれないわね」

そうマーテに諭されたマイカは思い返した。
ヴェリナード王国へ行き、軍に入る前に種族違いだけど
家族であり姉妹である自分たちの間で【大切なもの】を
作ろうと、そう考え思いついたのが、今の【リングピアス】
だった。

作るのは大変だった。けど二人の姉の事を強く思い
一生懸命作っただからこそ、大切なものになったんだと…

「……お養母さん。ありがとう♪今、思い出せた最初に作った時の事。」

「ふふ、そう。じゃあ今度こそ貴女なら出来るわ。ちゃんと見てるから
頑張ってね♪」

マーテは撫でていた手を引くと。マイカは、静かにもう一度材料を吟味し、
量を見直し、さらに釜の状態までも確認した。それは最初に彼女が姉たちの
ためにピアスを作ろうとした時にもやっていた事。

確認を終えると、マイカは材料を丁寧に釜に入れていき、優しく蓋をすると
目を閉じ大きく息を吸い、ゆっくり吐き出し、繰り返し深呼吸をする。
そして両手を重ね、釜に向かって開いて突き出す。

(お姉ちゃん達のために…今度こそ、完成させてみせる!)

そう強く念じると、マイカの想いに応じるように釜が光を放ち
コトコト揺れながらと精製を開始した。

(…順調ね。今までなら…精錬を始めてから数分足らずで
爆発してたから安定してるわ。あとはこの子の”想い”次第ね)





○○




○○○


しばらくコトコトと釜が揺れ続け、マイカもその間
一瞬も目を離さずに姿勢を崩さずに、真っ直ぐ釜を見据えていた。

そうしていると、コトコト揺れていた釜が突然、ポンッ!と
小さな白煙を上げて跳ね上がると、その動きをピタリと止めた。

マイカも頬に一筋の汗を流しながら、拭うことはせずに
そのまま釜の蓋に手をかけて開け、中を覗き出来上がりの状態を見る。
すると、短く声を上げた後に中身を取り出しその手にあるものを
眺めながら、嬉しそうに明るい笑顔を浮かべた。

「その表情…ついに出来たのね!」

「うんッ!これが私の求めていたピアスの完成形…
そう名付けて”絆のピアス”!」

マイカの手にあったのは、【3対のピアス】。
銀色のリング状のもので、それぞれに宝珠が嵌まる台座があり、
色違いで「グレーブルー」「サンセット」「しゅいろ」の
綺麗な宝珠が1対ごとに2つ付いている。

「やったわね、マイカちゃん!」

「お養母さんのアドバイスのおかげ!ありがとう!あとは
ピアスに”追加した機能”を、試すためにお姉ちゃん達に渡し…」

サンセットの色の宝珠が付いたピアスをマイカが自分の耳に
つけていると、

【ドンッ!ガタンッ!】

突然、2階にいるマイカとマーテにも聞こえる程の大きな音で
扉が開かれる音が屋敷に響く。

「な、何…!?どうしたの?」

マイカがたじろいでいると、下から「マーテ様!」と何度も
繰り返し呼ぶ女性の声が忙しない足の音と共にどんどん大きくなっていく。

「この声は…ユウナさん?何かあったのかしら?」

と、マーテが言っているとマイカの部屋の扉がドンッ!と開けられた。

「マーテ様…大変です!島に魔物が迫ってます!」

〜続く〜
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