※蒼天のソウラの二次創作です。実際のキャラの
掛け合いなどに違いがあるかもしれません。
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「今度はぁぁ!お前を倒してぇぇ!全て奪い取るぅぅぅ!!!」
リランザは、再びムチを広げ大きく上に掲げながら
目にも捉えられない様な勢いで何度も打ち付けてくる!
しかしリルカは、それを身を翻して回避し、時には
刀で弾き、ムチが振るいづらい間合いに近づいていく。
「間合いを詰めた所でっ!……燃えろっ!!」
リランザは空いていた左手をかざし、再び火球を何発も
打ち出す。
(また攻撃呪文!?…でもッ!)
リルカは連射された火球の合間を、全く臆する事なく
姿勢を低くし、突進していく。リランザは想定外の
行動に驚くが、すぐにムチを戻し、一直線に走ってくる
相手に向かってムチを横薙ぎで打ち込んだ!
(これは、避けられない筈…!)
そう笑みを浮かべて、リランザがニコッとさせた時
リルカはムチの当たる手前で、前転をして横薙ぎの
ムチの下をくぐり抜けた!
そしてそのまま、前転した勢いを利用して立ち上がり
リランザに二刀を振り抜いて、後ろへと駆け抜けて行った。
「ぐっ…!…こんなもので、倒れると思うなァァ!!」
と、リランザは攻撃された事をものともせずに
振り返り、左手で火球をもう一度作り撃ち出そうとする!
「……あたしは”太刀で戦っていた時”から…お前のムチの動きは
そこそこ見えていたんだ」
「…何!?……いや、嘘だ!」
リランザはすぐに何らかの戯言と思い、作り出した火球を
リルカに撃ち込んだ。しかしそれは、容易く彼女の刀に
叩き割られてしまった。
「嘘じゃないよ。あの時点じゃ太刀の重さで
”ギリギリでしか反撃”が出来なかっただけ、分かった?」
「…黙れっ!!そんなの認められるものか!私は強いッ!
”あの時”よりもッ!!」
リルカの言葉に、ますます怒りを露わにしたリランザは
自身のムチを強く握り締め、魔力を込める。青白く怪しくムチが光り始め、
それで地面を強く打ち鳴らした!すると、突如強い振動が周辺を揺らす。
「なんだ…!?」
突然の事にリルカが思わずオロオロしていると、リランザの
周りの地面が隆起し、何かが突き出てきた!
(……あれは、竜!?)
彼女がリランザの周りに見たものは、半透明の竜頭でそれが三体浮いていた。
それぞれがリルカを見ると、自身の得物を見つけたかのように凶悪な顔と
その口から覗かせる鋭い牙を見せつけて来た。
「これが…私の最大奥義。数多の強者はこの竜頭たちによって
消えていった!…これを受けて生き残った奴は居ないッ!!」
「へぇ〜それは面白いね♪」
リランザの言い放った言葉に対して、リルカは自身に降りかかるであろう
命の危機を軽く受け流していた。その態度にまた下唇を噛んだ
リランザはさらに告げる。
「この龍たちは、私が”敵”と見なしたものを抹消するまで、
しつこく追い…必ずお前を喰う!……私を怒らせた事、
後悔させてやる!!いけっ!龍たち!!」
リランザの一声で、竜頭の三体はリルカに向かって、突撃を始めた!
竜たちは周辺にある木箱やテントを有り余る力で、なぎ倒して
主が敵と見なした相手に牙を向け、噛み砕こうとする。
リルカは、同時に動く竜たちの不規則な動きを見極め、時には
噛みつきを避け、左右の刀を上手く使って受け流したり
竜たちがなぎ倒したテントの布を使って、視界を撹乱したりし
避けていく。
(動きは大したものじゃないけど、力が有りすぎるのと…
何よりしつこいッ!)
竜の動きはリランザの言う通り、苛烈なものでどんなに避けても
その勢いが一切緩む様子が無かった。
巧みに回避し続けるリルカの姿を見て、リランザは徐々に
竜たちでは、捕まえる事が出来ない事を確信し始める。
(ここまで…やって、まだアイツに傷をつける事も出来ないの!?)
そう思い至った時、リランザはまた構えると、今度は
いくつもの小さな火球を作り出す。
「私の竜たちに、早く喰われなさいよっ!!」
叫ぶと、作り出した火球を何発も連射していく!竜たちの攻撃を
いなしていたリルカは、突然の横槍に驚き、咄嗟に火球を
刀で弾いて、消し飛ばすが小さいものだった為、一部が彼女の
体に命中し、熱が襲う!
火球で気が散ったリルカに対して、今度は竜たちが
口を大きくあけて噛みつこうとする。が、リランザの攻撃を
気合で弾ききったリルカは後ろに跳ね飛ぶのを繰り返し、間合いを
管理しながら連続で攻撃を避けていった。
(…さすがに、相手の方が数が多い…!)
「どう足掻いても、勝ち目なんか無いわよ…!」
(このままじゃジリ貧か!…なら!)
〜続く〜