※蒼天のソウラの二次創作です。実際のキャラの
掛け合いなどに違いがあるかもしれません。
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(このままじゃジリ貧か!…なら!)
リルカは再び刀を柄を握り直した。
「もう諦めろ…!今度こそ、喰らい尽くせ!!」
リランザが指示を飛ばす。竜頭は、3方向に別れて飛び出し
獲物を囲う様に、襲いかかってきた。それに合わせ
リルカも正面から攻撃を仕掛けてくる竜頭の1体に向かっていった。
(クフフフ…ついに、逃げられない事を悟って正面から来たわね!
良いわ〜良いわ…そのまま喰われてしまいなさい!)
竜頭は口を大きく開き、そのまま走ってくるリルカの動きを
捉え、噛み千切ろうとガブッと一気に閉じた!
一瞬モゴモゴするが、すぐ口の中には何も無い事に気づいた!
直後、自身の上を飛び上がってとるリルカの姿を目にする。
「あたしが、お前のお腹に入る訳ないッ!」
右手の刀を構え、刃を竜頭の頭頂に狙いをすまして
真っ直ぐ振り下ろす…それは”竜殺しの斬撃(ドラゴン斬り)”!
どんなに強力な竜でも、がら空きな頭頂に強い衝撃を
与えれば、ダメージと共にほんの僅かな間、怯ませる事が
出来る。
急所を的確に捉えたリルカのその一撃は、竜頭を怯ませ
痛みに悶えながらその体を後ろに仰け反らせた。
リルカは竜頭の動きを見て、すぐに今度は左手の刀に
力を込めると、激しく電気のようなものが走り出す!
「ギガスラッシュ!!」
力強く横に薙ぎ払うと、光の斬撃が飛び、仰け反っていた
竜頭の首を切り裂いた!声を上げる事なく、倒された竜頭は
そのまま体が弾け、消え去っていった。
「ウソ…!?私の竜が!…だけど、まだ!」
正面の竜頭を無力化したリルカに、今度は左右から
竜頭たちが襲いかかり、同時に喰い付こうとしてくる!
リルカは、左右からくる攻撃を察知しながら、突然
持っていた2本の刀をフワッと落とす。
(……手元に戻って来いッ!)
そう念じると、耳元のピアスが光る。同時に刀が光に
包まれて消え、塵となると再び集まりだす。そして
光の粒子は、先程よりも大きなものを再形成しだし、
やがてそれは先程、リランザにムチで奪われ、何処かへ
飛ばされてしまっていた”太刀”へと姿を変えた!
「はぁ!?…ぶ、武器が変わった!?」
リランザの驚愕を尻目に、リルカはそれを手に取ると
そのまま地面を踏みしめ、全力で太刀を大きく豪快に
振り回した!
噛みつこうとしていた竜頭達は、大回転の巻き起こす
衝撃に巻き込まれ、吹き飛ばされてしまう。
相手を追い詰めていたはずの竜頭たちが、一転して
獲物からの手痛い反撃を貰い、痛みに仰け反る姿を見て、
「…な、何をしているの!?……早くアイツを喰らいなさい!」
そんな指示を飛ばすリランザを横目に、リルカはまた武器を
二刀に戻して、助走をつけて地面を強く蹴り、仰け反った
竜頭2体に向かって飛びかかる。
二刀を構えると、瞬く間に竜頭の首を同時に斬り裂き、
討ち取った!首を落とされた竜たちは、そのまま大きな音を
立てて、地面に伏した後に、消え去った。
「…こ、こんな馬鹿げた事が…ある訳が、無い。あれは
”アイツ”を討ち取る為に手に入れた技よ…!それなのに…!」
そう言った時に、リランザの元にリルカが1歩ずつ
歩いてやってくる。自身の最大奥義を完璧に退けた相手が、
今度は自分を倒さんと迫って来る。
ジリジリと距離が近づく度に、リランザの目には寄ってくる
彼女の姿が”鬼”に見え始めていた。その眼光は真っ直ぐ、
自分を捉えている事をハッキリ自覚した。
その注がれていた殺気に、リランザはついに”一歩後ろへ”下がった。
「どこ行くへの?……あたし達の…みんなが住む島を好き勝手に
こんなに荒らしておいてタダで帰すと思う?」
低くそれでいて、ゆっくりと相手に圧をかける様に
紡がれる言葉にリランザは、思わず動きを止めた。
そして、リルカはある程度の間合いを取って、歩を止めた。
(何よ…あの目…!”あの時のアイツ”の目にそっくりじゃないの…!?)
リランザを見る彼女の目は、怒りに満ちており、何をされようとも
全て叩き壊すと言わんばかりのもので、片時も視線が揺らぐ事はなかった。
「……ま、まだ!私は、お前に勝つ事の出来る手札を残している!
甘くみ…」
何かを言いかけた時、リルカは駆け出した!そして
再び二刀を構え、リランザを有無も言わさずに無心で切り捨てた!
「ガハッ…!……なんで、コイツはこんな…にッ!」
と言い残し、リランザは力なく膝を下につけ地面へと倒れ込んだ。
「……お前がアタシに勝てる手札が残ってない事は見え見えだった…
”恐怖で戦いから1歩引いた”時点で負けだよ…」
〜続く〜