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誓いの護りの手

アスカ

[アスカ]

キャラID
: FG906-006
種 族
: ドワーフ
性 別
: 女
職 業
: 旅芸人
レベル
: 136

ライブカメラ画像

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アスカの冒険日誌

2025-10-20 20:38:50.0 テーマ:その他

『三姉妹の物語〜絆のアカシ〜』 第59話

※蒼天のソウラの二次創作です。実際のキャラの
掛け合いなどに違いがあるかもしれません。



(これは…想像以上に…!!)

《マーテ様!大丈夫ですか?!》

ハルクから声が届く。体が少し重くなるのを感じつつ、
マーテは思考を巡らせる。

(このまま…前線をハルクさんとプリストさんに任せ…いえ
結界装置が魔力を吸う速度が早いですわ…。このまま召喚を
維持してしまったら、わたくしの魔力が早々に枯渇してしまい…
万事休す…!)

自身の状態、腕を介して直結している装置が吸収する魔力の量
戦況などを加味し、マーテは決断した。

《ハルクさん、プリストさん。聞こえていますか?…一度
お二人を戻します》

《マーテ様!?…そんな事しては、前線が…!》

《今より先、お二人を召喚し続ける魔力の余裕がありません。
結界を維持しなければ、こちらの負け…。もうここまで来ては、
全力で防衛する他ありません。…それにわたしくは”信じています”。
必ずヴェリナードより、援護が来ると…!どうかお願いします!》

マーテの言葉を聞き、下で兵士たちを支えているハルクと
プリストは、口を閉ざしてしまったが

《……分かり申した。主の意に沿うのも我らの務め、プリスト
断腸の思いに駆られるが、我らは一度戻るぞ…!》

《…はい、ハルク様。しかしマーテ様、忘れないで下さい…》

《我らは、いつでも貴女様と共にある事を…!》

そうやり取りをすると、戦っていた二人は立ち止まると
周りにいた兵士たちに声をかける。

「皆のもの…!すまぬ!我々は、一旦ここまでだ…!マーテ様に
少しでも魔力に余裕をもたせる為に、戻らせてもらう。だが
安心するのだ。まだ我が主は諦めてはいない!」

「ええ!希望は潰えてはいません!どうか最後まで、私たちが
忠義を捧げているマーテ様を、信じて戦って下さい!」

そうを激励を送ると、体が光に覆われ粒子状となり
屋上で、結界を維持するマーテの元へと還っていった。

(二人とも…ありがとう。これで時間を稼ぐ事は出来る…!
けれど…マイカちゃん…貴女も早く…屋敷へ逃げてきて!)



そうマーテが思う中、マイカはリランザに立ち塞がれ、救援に行く事も
出来ず、さらに”真・魔力かくせい”によって大幅に削ってしまった
魔力の回復も満足に出来ないまま、攻撃を必死の体でかわしていた。

「どうしたのかなァ〜?…さっきまで貴女、フィア姉さんと戦っていたんでしょ?
その威勢は何処へ言ったのかな?」

「うぅ…!ここよッ!」

マイカは、左手に握っていた”ブレイズ・ボム”をリランザに向かって投げつける!

「ふ〜ん、そんな小細工が効くと思ってるの?」

投げ込まれたものに対して、ムチを合わせて、リランザは余裕の表情を浮かべながら
上へ弾いた!少しの間の後に、ボムは上空で役割を終える様にボンッ!と爆発する。

その光景にマイカは悔しさを声に滲ませ漏らす。

(さっきから、攻撃が緩い…!まだこっちの魔力が戻ってない事を
分かった上で、遊んでいるんだわ!)

そう思いながら、マイカは腰のポーチに手を入れ、前に意識は外さない様に
手先の感覚で残りの”ブレイズ・ボム”の数を数えた。

(残り…3つ…!こんな事想定してなかったから、数がもう無い…!)

マイカが心の中で落胆した瞬間、前に向けていた意識が抜ける。
リランザはほんの僅かな隙にムチを振り上げ、

「そこだ!!」

ムチを真っ直ぐ打ち出した!リランザの声に、マイカもギリギリ反応し
鎌の柄で受け止めようと構えるが、ムチはその鎌を絡め取る。

「その鎌…!もらったよッ!」

リランザが嬉しそうな声を上げながら、強くムチを引き、マイカの手から
鎌を奪い取ってしまう!

(そうは…行かないよッ…!)

マイカが咄嗟に念じると、絡め取られ奪い取られた鎌が光に包まれると
弾けて粒子状に変わり、そのまま持ち主の元に返り、形を変えて
6枚の羽付きの杖へと姿を変えた。

「ふん…!貴女もやるじゃない〜♪私に膝をつかせたアイツ
”リルカ”といい勝負じゃないの」

「……私は…私たちは負けられ…ないのよ!」
(ここで少しでも時間を稼いで、魔力を回復しないと…!)

マイカが息を切らせながら、リランザの言葉に返すと

「アーーハハッ!いいわねぇ〜♪その威勢!……けど、お前たちは
もう終わりよ…!」

そうリランザは冷淡に言うと、上空を指さした。マイカもそちらに目を
向けると、呪文を打ち終わったフィアとドーターがおり、結界の光が
戻ったタイミングだった。

(何が…起こるの…!)

マイカが思った時、上空に浮かぶ魔物たちが結界に向けて
攻撃呪文を撃ち出した!そして攻撃を防いだその瞬間…
マーテに落雷が落ちたかの様な閃光が襲った!

〜続く〜
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