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誓いの護りの手

アスカ

[アスカ]

キャラID
: FG906-006
種 族
: ドワーフ
性 別
: 女
職 業
: 旅芸人
レベル
: 136

ライブカメラ画像

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アスカの冒険日誌

2025-11-02 20:39:16.0 2025-11-02 20:40:38.0テーマ:その他

『三姉妹の物語〜絆のアカシ〜』 第60話

※蒼天のソウラの二次創作です。実際のキャラの
掛け合いなどに違いがあるかもしれません。



上空に浮かぶ魔物たちが結界に向けて攻撃呪文を撃ち出した!
そして、その瞬間…マーテに落雷が落ちたかの様な閃光が襲う!

「お…お養母さぁん!!」

体が重く感じながらも、大きな悲鳴をあげ、マイカは駆け出し
養母の元へ脇目も振らずに向かおうとするが、リランザはそれを
見逃さずに駆け出した彼女の足をムチで絡め取り、転ばせて妨害する。

「は、離して…!」

「姉さんの邪魔をさせると思・う・の・か・な!」

絡ませたムチを横に振り回し、マイカを屋敷とは
反対の方向へ投げ飛ばす!



「……!…今のは、なん…ですの…?」

全身を突き抜ける様な電撃が体に走ったマーテは、体を
よろよろさせていたが、姿勢を崩さずにいた。

「何が起きたか、分からない顔してるわね〜♪」

そんな姿を見ていたフィアは、自分の懐を探る。ガサガサとした後、
掲げる様に何かをマーテに見せびらかす。手に握られていたのは
”小さな縦長の機械”だった。

「これが何か、分かるかしら?」

マーテはそれを結界ごしではあるが、よく見て確認すると

「……!!まさか!」

ハッと驚き、結界を展開している機械の方に目をやると
装着した腕輪が入っていた空間に何か小さなものが入る
収納口があり、その中身がなかった。

「クフフフ…!どうやら状況が分かった様ね…。私たちは、
”あの男”から受けたいくつかの依頼を達成する為に、物資を
受け取っていたのよね〜♪そして、これはあなた達が使ってる
その機械のコントローラーっていう訳♪」

と、説明している間にドーターが再び、攻撃呪文を唱え始め、
容赦なく結界に向けて、撃ち込むと呪文を受けたのと同時に
機械からまた、電撃が発生し、つながっているマーテを襲う!

数秒ではあるが、電撃の刺す様な痛みが全身を駆け抜け、
普段は声を荒げない彼女が、悲鳴を上げる。電撃が消えた後に
立ちくらみを起こし、また体をふらつかせるが、意識を保ち
体に力を込めて、踏ん張った。

「耐えるわね〜あの軍の……本部司令…だっけ?
”ここの島主を片付けろ”って言う依頼だったけど、
貴女はどうも違ってそうよね?」

「……あの…人”パテル”は、いま…旅に、出ているわ。だから
島を…預かっているのは、わたくし…ですのよ!」

「あら…そう。ちなみに装置との連結解除は”これ”が無いと
出来ない。だから、代わりにあなたを始末するわ♪……は〜い
呪文打てる子達〜今から”攻撃呪文”を結界に撃ちなさい!」

フィアのその言葉に、マーテは焦りの感情が表情に出る。さらに
屋敷の前で防衛に専念していたユウナの耳にも届く。

「マーテ様!……弓と大砲を扱ってる兵士さん全員!呪文を
放とうとしてる魔物に攻撃を!結界に撃たせないで!」

そう指示を飛ばした時、フィアのそばを浮遊していた
ドーターが動き、兵士たちを睨むと、長髪をたなびかせると
硬化させて攻撃をしようとする所に、鋭い毛先を突き出した!

上空を見上げて、魔物たちに狙いをつけていた者たちは
ドーターの妨害に反応が遅れ、各々がもっていた弓や大砲を
破壊されてしまう。

「そうはさせませんわ♪あなた達は大人しく、
私達の可愛い手下と遊んでませ♪」

そう告げられた時、魔物たちから無数の火球、闇のエネルギー弾
氷の刃が一気に放たれ、結界に命中していく。

呪文による攻撃から、屋敷を守ったもののそのダメージが結界装置に
集中し、再び電撃となってマーテの体を襲う!

(軍の本部司令…!これがパテルの言っていた”罠”!……装置を、
壊してでも繋がりを断たないと、このままでは…!)

電撃を浴びながら、力を振り絞って攻撃呪文を唱えようとした時に
気づく。いま装置を破壊してしまえば、結界は消え、屋敷内に魔物たちが
なだれ込み、避難してる住民に犠牲が出てしまう事。

そうしなくても、このまま自分が結界への攻撃に伴う装置からの
電撃にさらされ続けたとしても、いずれ限界が来てしまい、
事切れてしまったとしても結界が解除されてしまう…と

(…もう……打つ手が…!)

電撃が切れた直後、マーテは膝を落としてしまう。
それを見たフィアはニコッと笑みを浮かべると

「あら、どうやら悟ったようね。それじゃあ、その結界ごと…跡形もなく
消し飛ばしてあげるわ…!」

両手を左右に開いて広げたのち、炎が吹き出して一点へと集まっていく!




「…フフ、あっちはもう終わりの様ね♪それじゃあこっちも
終わらせてしまおうねぇ?」

リランザが、マイカの元へと歩いて行く。引きずりまわされたのか
全身が砂と傷だらけになっていた。

(お姉ちゃん…!誰か…助けてッ!)

〜続く〜
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