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孤独の闇芸人

ホーリン

[ホーリン]

キャラID
: TG682-832
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 111

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ホーリンの冒険日誌

2017-04-11 19:36:49.0 2017-04-11 20:56:58.0テーマ:シナリオ・クエスト攻略

伝説の旅芸人への道2017 闇芸人・決戦編 ~第1章~



“それでも、あなたは旅芸人が好きでいられますか?”



――オルフェアの空は、今日も青い。



悪魔道化師――、いや兄弟子である旅芸人ゲイザーとの決着から一年が過ぎようとしていた。

ナドラガンド、水の領界での冒険にも一区切りがつき、
嵐の領界が開放されるのを待っていたある日のこと、
僕は旅芸人の師匠、ポルファンの稽古場を訪れていた……。


「ポルファン師匠、話とは?」
「メギラザの洞窟に、ものすごく強い魔物が現れたって話を知ってるかなあ?」

 そういえば……僕は思い出していた。
 あの兄弟子ゲイザーとの戦い。
 彼は口にしていた。闇芸人の名を……その名は……

「たぶん、ルルルリーチだなあ」

 この世に、生きる希望をもたらす芸など不要!
 旅芸人を抹殺し、世界を絶望で満たそう!

 それがヤツの主張であり、討伐に向かった冒険者達を次々と返り討ちにしているのだという。

 僕はメギストリスの都から一路、メギラザの洞窟に向かった。
 そういえば古い昔……そう、あれはレンダーシアが封印されていた、僕がまだ未熟な冒険者だった頃だ。


 メギラザって……ベギラマに似てるよね。
 かつて誰もが、そんな風に思わなかっただろうか。

 かつて勇者が使用し、しかし、いつしか忘れられていった遺失呪文……

 旅芸人でギラとか使えないかな?
 バギムーチョはスーパースターにものになっちゃったしさ……

 でも、発見されたその呪文は――

「いやいや、今はそんなことを思い出している場合じゃない」

 今や洞窟のような悪路でも走破できるようになったドルボードを駆りながら、僕は洞窟の最奥に向かった。

 そして、そこに……一匹の魔物がいた。



「フォッフォッフォ……感じます。
 私の弟弟子、ポルファンと同じオーラを」

 こいつが……ポルファン師匠の兄弟子……。
 僕の兄弟子がゲイザーだったように、
 ポルファン師匠にとっては、こいつがそうだったのか。

「あなたはポルファンの弟子ですね。
 役立たずのゲイザーよりお強いようで。
 私、好きですよ。強い方が……」


「でもね、残念です。私、嫌いなんですよ。
 くだらん芸をする旅芸人っていうのがね……。
 なんと言いますかね。受け付けないんですよ。
 もうね、好き嫌いの問題ではないです……。
 生理的にダメ。つまらん芸とかナンセンス。
 あれで笑える奴の神経が理解できない……。
 もうね、ホント世の中どうかしてますよ。
 どいつもこいつも、つまらん芸で笑ってるのに……
 私のセンスが通用しないのは狂ってますね」


 ……違う。
 狂ってるのはこいつだ。
 こいつは誰の言葉も聞いていない。
 一方的に話しては自己完結し、勝手な動機で旅芸人たちを襲っている。

 恨みや憎しみ、無力感を糧に悪を為したゲイザー。
 彼はひたすら苦しみ、あがいて、どうしようもなく魔物に堕ちた。

 だが……だが、こいつは……!


「私、好きなんですよ。命をかけた戦いが。
 芸も似たようなものですよね?
 フォッフォッフォ。さあ、楽しみましょう!」

 ルルルリーチは、手下の魔物達を率いて襲いかかってくる!


(第2章に続く) 

http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/558268798784/view/4661234/
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