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孤独の闇芸人

ホーリン

[ホーリン]

キャラID
: TG682-832
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 111

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ホーリンの冒険日誌

2017-04-16 23:25:52.0 2017-04-18 02:26:05.0テーマ:シナリオ・クエスト攻略

伝説の旅芸人への道2017 闇芸人・決戦編 ~第9章~


「――死になさいッ、ポルファン……!!」

 そうして振り下ろされた棍は、

 ガキンッ!

 鋭い音をたて、弾かれていた。

「なん……だと……?」

 ――そこには。
 そこにいたのは。

 エメラルドブルーの衣をまとった、一人の旅芸人。

「お、お前は……」

「…………」

「お前は死んだはずだっ!」


「悪魔道化師、ゲイザーーッ!」

「よう。久しぶりだな、弟弟子。
 そして一つ訂正だ。
 今のオレは悪魔道化師じゃない。
 ただの……出来損ないの旅芸人さ」

「ば、馬鹿な……どうして……?」

「ははっ、道を踏み外しそうなお前のために
 地獄から舞い戻ってきた……ってのはどうだ?
 面白いだろう?」

 ゲイザーは不敵に笑う。


「ゲイザー……おめえさん……」

「ポルファン師匠……。
 アンタの教えをろくに身につけられなくて
 不義理して、死んじまって……
 最後までロクでもない弟子だったけどさ。
 ……。
 でも、こんなオレでも。
 いや、こんなオレだからこそ、この役回りがふさわしいだろ?」

「……なはは。いけねえなあ、オイラはよう。
 涙なんか流しちまってよお。
 なはは……トシをとっちまったなあ……」

 師匠は……顔を上げ、
 今まで一度も見たことのない厳かな表情で、言った。

「……そうか。
 芸を愛する心を、取り戻したのだな。
 今のお前になら、あるいは……届くかもしれん」

「ああ。必ず、届かせてみせる。それが最後の、アンタへの孝行だ」


「馬鹿な……。私の棍を、受け止めた? レベル50にも満たない旅芸人が?」

「はっ、盾ガード率にレベルは関係ない。そうだろう?」

 確かに、盾ガード率は盾本来のガード率、できのよさ、錬金、盾スキルによって決定される。レベルもパラメータも関係ない……。

「フォ……フォッフォッフォ……。
 だが所詮は確率頼みの運任せ。これだから旅芸人は度しがたい。
 地力の差は運で覆せるものではありませんよ?」

「さあ、どうかな。やってみなければ分からんさ」

「せっかく墓の中から這い出てきてもらったのに恐縮ですが……
 だったら、私が殺す最初の旅芸人は
 あなたにさせていただきますよ、ゲイザーッ!」

「………」

 ガキンッ!

 またも、……私の棍が弾かれた……?


「十年早いぞ弟弟子。
 オレはずっと旅芸人を殺し続けた。
 悪魔道化師でなくなったとしても、
 お前を殺す方法を、オレなら100は用意できるぞ」

「きゅ、旧時代の旅芸人の分際でッ……!」

 なんという傲慢ッ!
 まだ、まだ旅芸人には……何でもできるのだと、
 疑うことなく信じていられた時代のッ……!!

「ならばもう一度、思い知らせてあげましょう!
 あなたと私の、隔絶した世代の差というものを……!」

「来いよ闇芸人。お前の絶望、オレが受け止めてやる」

 旅芸人ゲイザーと闇芸人ホーリン。
 戦いの第二幕が、切って落とされる……!


(第10章へ続く)

http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/558268798784/view/4670925/

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