青山公士プロデューサー(元テクニカルディレクター)の執筆した技術書を読み終えました
自分も情報系大学に行ってるので余計にその技術力が凄いと感心しました
各章の感想です
1.ドラゴンクエストⅩとは何か
自分は最近になってドラクエ10を始めたのでどんな歴史を辿ってきたかこれを読んで分かりました
オンラインゲームということでちょっと手を出しづらかったんですけど、本当に1人でも遊べるように工夫してきたんだなと感心しました
2.開発・運営体制
ゲーム自体を作る人以外に様々な人が関わっていることが知れました こうやって日誌を書けるのもそういう人のおかげです
3.アーキテクチャ
ちょっと技術的な話でドラクエ10の設計です 工夫と苦労が見えました これだけ複雑な設計で不具合なく動いてるの奇跡では?(たまに不具合あるけど)
4.開発と検証
実際の開発サイクルなどが書かれています バージョン4.1.3a のようにアルファベットがついてる時は何があった時なのかとか書かれてました^^
5.メモリ管理
専門的な話です その場その場でストレージから読み出すメモリデータの話です Wii版はメモリが小さくて相当に苦労されたようです
6.ゲームクライアントグラフィックス
モデリングやモーションの話で、鳥山明絵っぽくなる描画方法とか装備品やしぐさを1つ追加するだけでも大変なんだぞっていう苦労話とか色々です 色んな種族がいるから大変ですね ここのセクションはすごい面白いです
7.ゲームサーバプロセス
専門的な話です 実際に動いてるプログラムの話で、とにかく負荷を分散させるのが大変みたいです 地獄の緊急メンテナンスの話も書いてありました 本当に大変そう
8.キャラクター移動
移動干渉(モンスターとの相撲)システムの大変さとかが書かれていました パッと見簡単そうなのに
9.ゲームDB
ドラクエ10ってサーバー間を自由に移動できて便利だなって思ってましたけど… その裏には計り知れない苦労があったようです
10.ゲーム連動サービス
目覚めし冒険者の広場と冒険者の超便利ツールの話です おかげで助かってます
11.運営と運用
メンテナンスの話とかです メンテナンス始まるのにログアウトしない人が結構いるそうですが、同時にログアウトさせるとデータベースへの書き込みで時間かかるそうなのでちゃんとログアウトしよう!
SNSや掲示板もちゃんと調査してくれてるみたいです 要望とかはちゃんと言った方が良さそう
12.不正行為との闘い
不正行為なんてして何が楽しいのかね…わざわざ現金支払って自分のプレイの楽しみ剥ぐとか考えられない 自動操作とか見たことないけど昔はいっぱい居たのかな?
全体.
コラムで色んなエピソードも載ってて技術だけじゃなく楽しい本です。これを読めば絶対にメンテナンス等でイライラすることも無くなりますよ。日々楽しくプレイさせてもらってて本当に感謝です