いつもイロハ水族館をご愛顧いただきありがとうございます。
この度、キングサイズが100種類を突破し、老師からふわふわアーケロンをいただきました!
ずっと欲しかったふわふわアーケロン!とても気に入っています。
さて、せっかくアーケロンの話が出たので、その生態について解説していきます。
※以前日誌で軽く触れましたが、物足りないので補足します。↓以前の日誌↓
https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/572955635530/view/7108944/
いざ!アーケロンに乗って竜宮城へ!
竜宮城に到着!豪華な装飾と、お魚と写真が撮れちゃう工夫が楽しいスタジオです。(撮影場所:ユーキヴァルト)
★アーケロンの生態★
〜体長4m!?史上最大のウミガメ〜
アーケロンは白亜紀後期(約7,000万年前)の北アメリカ内陸部の浅い海に生息していた史上最大のウミガメです。
体長は4m、体重は2tにも及んだと言われています。※私が以前釣り上げた個体(キングサイズ)は約5m。
学名は「古代の亀」「統治する亀」を意味し、中国では「皇亀」と呼ばれています。
この頃は、恐竜、翼竜などが繁栄した時代です。
〜アンモナイトもバリバリ食べる?!〜
アーケロンの口は猛禽類のように鋭く尖って非常に頑丈でした。その口を使って、海藻、イカ、クラゲなどを食べていました。アンモナイトの殻をバリバリ破って食べたとする説もあります。
アーケロンのヒレは非常に大きく、早く泳いで獲物を捕らえるのに役立ちました。
〜手足を引っ込められない?!柔らかく軽量化された甲羅〜
現代の多くの亀は、甲羅は肋骨と背骨が融合して身体を覆い、全体が骨質で硬くなっています。
一方、アーケロンの甲羅は肋骨や背骨が身体を覆ってはいますが、骨以外は皮状の皮膚や角質の板で覆われているだけで柔らかく、大きさの割に軽量化されていました。(ので、体重は400kgくらいだったとする説もあります。)
その甲羅には足を引き込むことができなかったため、外敵(モササウルスなど)に襲われ足が欠損した化石が見つかることも多いです。
〜なぜ絶滅した?〜
約6,500万年前の白亜紀後期末に、当時の75%の種、個体数では99%が絶滅した大量絶滅期が訪れます。大量絶滅の原因は諸説ありますが、巨大隕石の落下説が最も有力とされています。
アーケロンは、恐竜達と一緒に、これにより絶滅しました。
〜現代に生きる最大のウミガメは?〜
現代の最大のウミガメは「オサガメ」です。体長約2m、体重約1tです。
実はこのオサガメ、アーケロンより昔の約1億年前から現代まで生き残っている「生きた化石」です。アーケロンと同じ時代も生きましたが、アーケロンは絶滅し、オサガメは生き残りました。
その理由にも驚きの生態が沢山関わっていますが、ここでは割愛し、ひとつだけ紹介します。それは「爬虫類で唯一の恒温動物」ということです。そのため、世界中の海を回遊し、冷たい海でも問題なく活動できるのです。
〜締め〜
アーケロンは既に絶滅していますが、その遠い子孫にあたる現代のウミガメ達も、多くの種が絶滅の危機に瀕しています。
この日誌で、皆様に、ウミガメの現状や保護活動などへ興味関心持っていただくきっかけとなれば幸いです。
イロハ水族館では、今後も増改築、展示の入れ替え、生態解説日誌の投稿、各種企画などを行っていきます。変わらぬご愛顧をお願いいたします。
〜〜お魚好きの方、ぜひお越しください〜〜
イロハ水族館
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