いつもイロハ水族館をご愛顧いただきありがとうございます。
本日からアマエビグランプリが開催されていますね!
そこで今回は、「旬のさかな」アマエビをご紹介します。
★基本情報
日本海のアマエビは鳥取県から北海道沿岸にかけての水深200〜950mの海底に生息します。オホーツク海、ベーリング海、カナダ西岸までの北太平洋にも生息します。
タラバエビ科に属し、ホッカイエビ、ボタンエビ、トヤマエビなどの仲間です。
体長は12cmほどで、赤い身体、長いツノ(額角)、柔らかい甲、腰が曲がっているような見た目が特徴的です。
ゲーム内のデザインは、ツノが短くなっていますね。
★「アマエビ」の名前について
アマエビの標準和名はホッコクアカエビといいます。
アマエビという名前は、生で食べた時の甘い味から、そのように呼ばれています。
真っ赤な殻で全身が覆われていることから、地域によってはナンバン(=唐辛子の意味)エビ、赤エビなどとも呼ばれます。
★アマエビの旬はいつ?
フィッシングコンテストでは「旬」の魚に指定されていますが、本当の旬はいつでしょうか?
アマエビは年間を通じて漁獲されますが地域によって、「晩秋から春先にかけて」や「5〜6月、9〜11月」など様々です。
1〜3月には青色の卵を持つ「子持ち」のアマエビが食べられますよ!(ちなみに、卵が青いのは、エビの血液が青いからです。)
★新鮮すぎると甘くない?!
アマエビといえば、まろやかな甘みが特徴!
しかし、なんと!!新鮮すぎると甘くありません!!
これにはタンパク質分解酵素が深く関わっています。生きている時はエサの分解に使いますが、死後には、なんと自分の身体を分解してしまうのです!
この結果、甘みやとろみのもととなるアミノ酸が増えて、まろやかな甘みになるのです!
補足ですが、甘みのもととなるアミノ酸のひとつ「グリシン」は、砂糖の70%の甘みがあると言われています。
★美味しいだけじゃない?!アマエビの健康効果!
アマエビはとっても美味しいですが、健康効果もたくさんあります!いくつか紹介します。
・睡眠の質向上!グリシン!
甘みのもと、グリシンには睡眠の質を向上させ、不眠に効果があるとされています。
・抗酸化作用!アスタキサンチン!
アスタキサンチンが持つ抗酸化作用により、脳の衰えを防ぐ、眼精疲労回復、美肌効果、保湿効果など様々な効果があるとされています。
・若返りのビタミン?!ビタミンE!
ビタミンEも抗酸化作用をもっています。他にも免疫機能の維持などの効果もあり、若返りのビタミンとも言われています。
・ファ◯ト◯ッパツ!タウリン!
タウリンには疲労回復効果などがあります。ファ◯ト◯ッパツの某CMでもお馴染みですね。
・コレステロール低下!キチン!
殻にはキチンが多く含まれており、コレステロール低下などの効果があるとされています。殻にはカルシウムも豊富ですね。
今回コラボしているかっぱえびせんさんには、エビが殻ごと使われているそうです!
★成長とともに性別が変わる?!
アマエビは、性転換します!!(エビでも全ての種が性転換するわけではありません。)
2〜4歳でオスとして成熟し、メスと交尾後、身体が大きくなるとメスへと性転換するのです。
なぜこんなことをするのでしょうか?
理由は2つあります。
ひとつは、オスもメスも複数の相手と交尾を行うからです。若いうちは元気いっぱいのオスとして精子をつくり、身体が大きくなったらはメスとしてより多くの卵をつくる…こうすることが、繁殖上有利なのです。
もうひとつは、過酷な環境で生活しており、卵を育てるのが大変だからです。なので、若いうちは負担の少ないオスとして繁殖に参加し、強く大きく成長してから負担の大きいメスとして卵を育てるのです。
成長と繁殖に関わる重大な性転換。生物の神秘を感じます。
アマエビの美味しさの秘密、健康効果、神秘的な繁殖戦略…いかがだったでしょうか?
せっかくなので、水揚げされた旬のアマエビたちを床下水槽に放してみましょう。
…この泳ぎ方には、ちょっと笑っちゃいますね。
実際は、ちゃんと足を下にして歩き(泳ぎ?)ます。
本記事はできるだけ正確な情報を記載するよう努めておりますが、万が一間違いがありましたらコメント等で教えてください。また、記事の間違い等により発生したいかなる損害についても責任は負いかねますのであらかじめご了承ください。
★おまけ
最後はただの釣り自慢ですが、開催初日にしてピタリ賞を釣ってしまいました笑
実は1枚目の写真はピタリ賞のエビちゃんでした。
※文字数の関係上、文末のご挨拶は割愛させていただきます。
今後ともイロハ水族館をよろしくお願いいたします。