いつもイロハ水族館をご愛顧いただきありがとうございます。
現在和風館では日本昔ばなし展示を開催しております。
館内、屋外に、いくつもの昔話が隠されていますが、
ここでは特別にいくつか紹介します。
まずは秋ということで満月にぴったりな竹取物語(かぐや姫伝説)です。
今回の展示のメインのひとつです。
かぐや姫が生まれた「竹」をどうやって表現するか、苦労しました。
四季の窓(夏)を見つけた時はテンション上がりました。
かぐや姫の神秘的な雰囲気を出したかったので、人形ではなくあえてシルエット。
数々の求婚者が手が届かなかった存在です。
物語の最後には、月の使者が満月雲に乗ってかぐや姫を迎えに来ますが、
ここでも満月雲に乗る体験ができるようになっています。
「すわる」の仕草でお楽しみください。
お魚はもちろんハーフムーンです。
海月もいます笑
こちらは、規模は小さいですが私お気に入りの展示。
謎かけ式(クイズタイプ)に仕上げました。
お魚はハナゴイと、サカサナマズ。
なぜこのお魚にしたかわかりますか?
もちろん、この昔話と関係あります。
当ててみてください。
3つめは、少しマイナーな昔話をご紹介しましょう。
皆さんは、なぜ月にうさぎがいると言われているか知っていますか?
昔々、あるところに仲良しのウサギとサルとキツネがいました。
3匹は思いました「なぜ私たちは人間ではなく獣として生まれたのだろう。せめて来世では人間として生まれるよう、良いことをしよう!」と。
それを見た帝釈天(たいしゃくてん)は、老人に姿を変え、3匹を試すことにしました。「食べ物を持ってきてくれ」と。
サルは木に登り果物や木の実を、キツネは川で魚を、
それぞれ持ち帰りました。
しかしウサギは食べ物を用意することができませんでした。
「私には食べ物を用意することができません…。せめて私のこの身を召し上がってください。」
そう言ってウサギは火に飛び込み、自らを老人のために捧げたのです。
老人に化けていた帝釈天は、元の姿に戻り言いました。
「お前たちの優しい気持ちはよく分かった。来世では人間に生まれさせてやろう。」
「それにしてもウサギには可哀想なことをしてしまった。せめて、月の中にウサギの姿を永遠に残してやろう。」
こうして、月にはウサギの姿が刻まれることとなったのです…
少し端折りましたが、月とウサギの物語は、概ねこんな感じです。
皆さんも月を見上げる時には、その命を人のために捧げた優しいウサギに、思いをはせて見てください。
イロハ水族館(和風館)では、他にも日本昔ばなしに関係する展示をいくつも行っております。ぜひお越しください。
〜〜お魚好きの方、ぜひお越しください〜〜
イロハ水族館
本館 ジュレ13981うるわし3番地
和風館 同1番地 ←ここ!!
世界の気候館 同2番地
※ご連絡くださればお招きのつばさ差し上げます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
おまけ
屋外、四季の小路にも昔話が隠れています。
ぜひ実物を見にいらしてください。