(以下バージョン6.5前期までのネタバレがあります。)
バージョン3.2では竜族の少女リルチェラが「【生命力】を吸ったり与えたりする能力」(「サジェとリルチェラの神聖秘文」より)を持っている話が描かれます。
イーサの村の、チカラを奪われてぐったりした少年は「元気ドロボウ」とリルチェラを中傷します。
この【生命力】は【生体エネルギー】と同義または同類として、【魔力】が含まれるのかどうかはよくわかりません。
夢現篇第3話でグランマーズは、ダークドレアムは【強い生命力】を狙っていて、これを持つ者から奪って自身のチカラを増幅させ、
夢の世界から現実世界へと侵攻しようとたくらんでいると説明しました。
バージョン2.0では魔道士キルギルはみずから開発した装置で「多くの者の【チカラ】を抽出し 姫さまにお与えしてきました」と述べます。
抽出したり与えたりできるチカラという点で、リルチェラの「【生命力】を吸ったり与えたりする能力」と似ています。
また、チカラを吸われた者は行方不明になったり、ダイム老のように命を落とした者もいることから、
キルギルの装置で出し入れされる【チカラ】も生命が持つエネルギーのようです。
しかし、この装置で勇者姫アンルシアから「勇者のチカラ」を吸い出そうと試みるものの失敗に終わります。
「勇者のチカラ」は【生体エネルギー】とは異なる系譜にあるのか、外部からエネルギーを吸い取られることに対してアンルシアに耐性があるのでしょうか。
バージョン2.2のロッサム博士によると、「勇者のチカラも また グランゼニス神より たまわりし物であると 伝承に 記されている」とのことです。
ちなみにアンルシアは、バージョン2.2で魔元帥ゼルドラドと対峙した古き神の遺跡、バージョン5.3で乗り込んだ大魔王城で、
青色または黄色の「勇者のチカラ」を放った直後に疲弊した表情になるのですが、勇者のチカラを消費したことにより体に負担がかかっているようでした。
一方、バージョン2.2でアンルシアは、レンダーシアの各地にある「神の緋石」に「勇者のチカラ」を注いで緋石を維持させるのですが、この際にはアンルシアは特に疲弊した様子も見せずに次の場所へ移動していきます。
勇者のチカラの使用における、アンルシアの疲弊の有無の差は一体何なのでしょうか。
バージョン5.5で滅星の邪園から深淵へ移動する昇降機は、アスバルによるとなぜかゼクレス魔導国に伝わる古代の魔具に似ているそうで、
【生命力】をそそぐことで仕掛けを動かすことができるそうです。
しかしここでも疑問なのは、【生命力】を注ぐメンバーとなる、アンルシア、アスバル、マリーン、ヴァレリアの4人のうち、
アンルシアは勇者のチカラをビームのように放つ実戦での成果がありましたし、
アスバルについてはクエスト646でゼクレス魔導国が他人の【魔力】を吸い取るテクノロジーを持っていることが描かれていたのでいいとしても、
マリーンとヴァレリアは【生命力】を体から出して対象へそそぐ技術をいつの間に獲得していたんでしょうか。
そして、話がやや複雑になるのはユシュカの「血の契約」です。
バージョン5.5で賢者マリーンが主人公にこう述べます。
「ふふん。あたしには お見通しだよ。
お前さんの中に あいつの【魔力】を感じる。
ユシュカと 血の契約を 交わしたんだろ?
あれは いにしえの魔族に伝わる 禁断の呪術。
契約が成立すれば 互いの【生命力】を高め合うが
失敗すると 術の反動で 命を落としかねない。」
血の契約を行うユシュカも生体エネルギーの使い手という可能性は。
契約には【魔力】の含まれた魔族の血が必要で、契約が成立すれば互いの【生命力】アップに。
疑問なのは、双方の高まった【生命力】を継続させるのにさらに【魔力】が必要なのか、血の契約時にのみ【魔力】の含まれた魔族の血が必要で契約が済めば以降は不要なのか。
また【生命力】と【魔力】がどういう関係にあるのか。このあたりの意味が読み取り切れないです。
クエスト683「大魔王の贈り物」。
主人公は、衣装係ショーナの指導のもと不死の侍従服を縫うと、不朽の侍従服へと生まれ変わります。この時に表示されるテキストは、
「なんと 主人公の【魔力】で
不死の侍従服は 不朽の侍従服へと
生まれ変わった!」
バージョン6.5前期の話から主人公には【命脈】があることは間違いなく、さらにこのクエスト683で【魔力】も備わっていることが確認できます。
バージョン4.4のプクラスが言った【魔法力】と【生体エネルギー】に、主人公の【魔力】と【命脈】、ユシュカの【魔力】と【生命力】は対応しているんでしょうか。
生命が持つエネルギーについて(5)へ続きます。