(以下バージョン7.2までのネタバレがあります。)
ちなみにドラクエ9では、ストーリーの本編の最後で天使たちが役目を終えると、天使たちは星になってしまい、人々の記憶からも彼らの存在は消えてしまいます。
ドラクエ9の守護天使が第1世代とするなら、バージョン7.1で登場した4人の守護天使たちはみな、その後の時代に再度グランゼニスが創り直した、いわば第2世代の守護天使です。
マギエル(バージョン7.1)
「かつて 女神の果実を実らせ お役御免になった
オレたち天使が ふたたび 創生されたのは
この世界ゼニアスと その民を守るため。」
「ふたたび」というくり返しを表すことばがあり、ここから守護天使の第1・第2世代の区分ができ、
文末に「ため」と目的を示すことばがあり、第2世代の守護天使がグランゼニスに創生されたのは、「この世界ゼニアスとその民を守るため」と明記されています。
守護天使マギエルら第2世代の守護天使というと、気になることがあります。
天使クリュトスの家のある『世界を守護する天使』という本。
ここでは「守護天使」という言葉が出てきます。
「女神が お創りになった 世界を守護する……
それこそ 我ら 天使の使命。だが はるか昔
その在り方は 今とは 違っていた。
かつて 天使は 人と共にあった。
下界に降り 人々が暮らす集落を守護し
彼らを 陰ながら 見守っていたという。
人々は その存在を 守護天使と呼び
崇めたてまつり 感謝の祈りを捧げていた。
その感謝の心は
大いなるチカラを秘めた 結晶となり
これを回収することは 天使の使命であった。
天使は いずれ来たる 救いの日のため
集めた感謝の結晶を 母なる世界樹に捧げたと
伝えられている……。」
「かつて」がいつの時代のどこの話かバージョン6時点ではまだわかりませんが、
守護天使制度が存在したことや、天使と人の交流について書かれています。
これは「祖先が交わしたルティアナ様との約束」と矛盾した内容ですが、
4行目の「かつて」以降の内容は、ドラクエ9のメインストーリーの守護天使について書かれた内容のようです。
しかし、バージョン7.1までプレイし終えた状態でこの本を読むと、違和感を覚えます。
なぜなら、この本はこの第1世代の守護天使たち(ドラクエ9の主人公たち)のことしか書いておらず、
再度グランゼニスが創った第2世代の守護天使たち、つまりトープス・ルーミリア・バトラエル・マギエルについて一切触れていないからです。
この本の9行目以降の内容は、ドラクエ9の第1世代の守護天使の任務について書かれた話です。
なぜマギエルら第2世代の守護天使について書かれていないのでしょうか。
この本の執筆者が誰なのかは不明ですが、第1世代の守護天使についてのみ触れて、女神ルティアナがゼニアスを脱出した時に「ゆりかごの守り人」として活躍していた第2世代の守護天使について書かないのは、何か事情があるのでしょうか。
守護天使と転生に関する雑記(3)へ続きます。