2025-01-15 11:13:30.0 2025-01-15 11:52:06.0テーマ:シナリオ・クエスト攻略
ルティアナの匂いと錬金術の「分離」について考える(1)【Ver7.2までのネタバレあり】
(以下バージョン7.2までのネタバレがあります。)
バージョン7.2で創失の灰色の空間が発生すると、ラキは「いやなニオイがする」と不快感を示しました。
一方、昨年11月に演じられた拾遺譚2024でラキは、バージョン7.0でゼニアスへ来たばかりの主人公たちを目撃しつつ「ちいねえさまの匂いがする」とも言っていました。
ラキは対象から感じ取る匂いから、快や不快などを感じる可能性を持っているようです。
ところで、女神ルティアナの匂いの大元は一体何なのでしょうか。
以前の日誌で、「創生のチカラ」は、現実世界の錬金術などに出てくる「第五元素」に似ている、と書いたのですが、
現実世界の錬金術で「蒸留」などの錬金作業を通じて正常に抽出された第五元素には良い匂いがあるという説があります。
現実世界では蒸留器は紀元前から存在していて、錬金術に使用された器具として確実に証拠が残っているものとしてはまずエジプトで、その後伝わったイスラム世界で蒸留器具は著しく発達し種類も増え、
朝倉書店の『錬金術の歴史』p.35によるとイスラム世界では「錬金術の目的のために、(中略)香りのよい花、果実、葉が(香水の蒸留と)同様の方法で処理され、この浸出液は霊薬(エリキサ)を調製するために使用された」とあり、錬金術の他にバラ香水の抽出などでも用いられていたそうです。
このイスラム世界の蒸留器が中世ヨーロッパの錬金術にも導入されていきます。
16世紀には錬金術師パラケルススが、植物から精油(アロマオイル)を蒸留器によって抽出していますが、彼は精油と第五元素を、生命に宿る精髄として同一視していたようです。
アロマオイルというと様々な植物の香りを楽しむことができます。
エルドナ神やポルテが万物に宿ると説明する創生のチカラ(バージョン6.4・7.0)には、もしかするとアストルティアにおける万物の創造主である女神ルティアナを思い起こさせる匂いが残っている可能性はあるのでしょうか。
また、「創失」により創生のチカラが対象から失われる際にはいやなニオイがするようなのですが、こちらのニオイの大元が何なのかも気になるところです。
ルティアナの匂いと錬金術の「分離」について考える(2)へ続きます。