どうも、久し振りに1ヶ月間飛行機に乗らなかったラピートです。
まぁ、昨年5月まではそれが当たり前だったんですけどね。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
さて、過去の冒険日誌で段位戦における目的意識について書いたものがあります。
今回のお話は、この冒険日誌と通底する所がありますので、未読の方は是非こちらからどうぞ(つ´∀`)つ
【大富豪】目的意識
https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/580379530788/view/6979571/
【大富豪】目的意識Part2
https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/580379530788/view/6979589/
段位戦や決定戦において上位を争うプレイヤーが最低限共有している目的意識は、「何としても自分のラスを回避する」というものです。
現行のレギュレーションが「4位以外は全員プラス」になっている以上、トップ獲得よりもラス回避を重視する天鳳ムーヴになる事は致し方ありません。
ラス回避を確保した上で、より自分の順位を高くするというのが、一般的なプレイヤーの考え方です。
そして、ある1局における自分の和了は、その為の手段に過ぎません。
こうした目的意識が問われる場面として、以下のような事例を考えます。
====================
【オーラス】
・自分:100pt(大富豪→大富豪)
・下家:20pt(大貧民→大貧民)
・対面:50pt(富豪→貧民)
・上家:50pt(貧民→富豪)
(日替わりルール)
・9リバース
・10ステ
・数しば
自分は和了り切れればトップですが、対面や上家に和了られると2着に落ちます。
一方で、下家は他の誰かが和了った時点でラス確定ですから、何としても大富豪を狙いに来ます。
対面・上家は自力で都落ちさせればトップですが、大富豪が和了り切ってしまった場合は熾烈な2着争いになります。
こんな状況で、下家が積極的に手を進め、残り4枚となった所で3の暗刻を台札に置いてきました。
そして、すかさずそれを上家がAの暗刻で潰しに掛かりました。
自分の手には2の対子とジョーカーがありますが、これを出してしまうと残りの手札では和了が見込めず、しかもスペードの3は自分が持っています。
スペ3は10ステで処理可能ですが、残りの2が上家にある事が見込まれる為、やはり和了り目は激薄です。
局収支だけを考える場合、ここはスルー一択です。
少しでも和了り目を残す事を考えるなら、2が上家に対子で入っていない事をお祈りしつつ、上家の手切れを待つしかありません。
勿論、その後に下家を和了らせない打ち回しが必要になりますが、上家の手を凌ぐよりも難易度は低くなります。
一方で、半荘収支を考える場合、ここは22Joで潰す一択です。
その上で、台札にスペ3を置けば下家は必ず和了りますから、この時点で自分のトップも確定します(自分:110pt、下家:90pt)。
これくらいの差し込みであれば、ランカーや実力者は脊髄反射でできるムーヴでしょう。
下家としても、差し込まれてラス回避どころか2着浮上なのですから、寧ろ「大富豪に差し込んでもらえる状況」を作るのも実力の内とすら言えます。
こういう「局収支で考えれば損でも半荘収支では確実に得をする」という場面は、大富豪だけでなく他のゲームでも普通に発生し得ます。
実際、「局収支と半荘収支」なんていう考え方は麻雀由来のものですが、麻雀における半荘収支の考え方はもっと複雑です。
とりあえず麻雀研究始めてみました 半荘収支の押し引き表
http://epsilon69399.blog20.fc2.com/blog-entry-415.html
しかし、段位戦や決定戦においては、「局収支と半荘収支」の他に「シーズン収支」というものがあります。
特に、今のような終盤戦にもなれば、「如何に自分がラス回避するか」だけでなく、「如何にライバルをラスに落とすか」という事を考えるのも重要になります。
先程の事例で言えば、自分がランキング暫定101位で下家が暫定100位なんていう場合の立ち回りです。
≪差し込んだ場合≫
自分:トップ(+10P)
下家:2着(+5P)
≪差し込まなかった場合≫
自分:2着(+5P)
下家:ラス(▲15~30P)
下家に差し込んだ場合、下家との段位戦ポイントの差は5Pしか詰められませんが、差し込まなかった場合は一気に20P~35P詰める事が可能です。
終盤になればなるほど、この35Pは致命傷になりやすくなりますから、逆転で自分が100位に滑り込む可能性も高くなります。
下家から「トップの誘惑」を受けた時に、「だが断る」と言える勇気も必要なんですね。